結論を先に
deathly pale skinは3枚中3枚で肌の血色を消し、白磁のような顔になった。 3枚中2枚では目元に赤みが乗り、人外の印象が最も強い条件だった。pale bluish white skinの白さは deathly pale と同程度だが、明確な青みが見えたのは3枚中1枚。 月光の雪景色では青みが出にくい。cold breath visibleは3枚中3枚で白い息の靄を描写した。 副作用として3枚とも横顔・視線外しの構図に変わった。- 白襦袢の着崩し指定は「白い布をまとったオフショルダー姿」に変換された。 肩・鎖骨の露出は3枚中3枚で成立するが、衿・袖といった和装のディテールは消える。
- 【追試】青みが出なかったのはシーンのせいではなくフレーズのせいだった。 別記事で実績のある
unnaturally pale bluish-white skinは雪シーンでも3枚中3枚で青みを出し、本編A02の仮説は棄却された。 - 【追試】
corpse-like pallor, ashen skinは目元が落ち窪んだ最も「死」寄りの顔を作る。 血色探索4フレーズはそれぞれ別方向の人外感に化けるため、狙いで使い分けられる。
雪女というモチーフ
雪女は「雪夜に現れる、青白い肌の美しい女」の妖怪。ホラーと色気が最初から同居している題材で、要素は次の3つに分解できる。
- 青白い肌 — 生者ではない印象の中核。フレーズ2種を比較する
- 冷気の演出 — 白い息・凍てつく空気
- 白装束の色気 — 着物を襦袢に置き換えた着崩し
Jホラーのエスカレーション検証では unnaturally pale bluish-white skin が廃病院シーンで3枚中3枚の青灰色化を達成している。今回は舞台を月光の雪原に移し、白基調のシーンでも肌色指定が通るかを確認する。
実験設計
| 項目 | 値 |
|---|---|
| モデル | z-image-turbo(6B、写実特化蒸留) |
| ステップ | 8 |
| サンプラー | euler / ddim_uniform |
| CFG | 1.0 |
| サイズ | 1024x1024 |
| seed | 42, 43, 44 固定 |
| 各条件 | 3枚 |
| 合計 | 本編5条件 + 追試4条件 × 3 = 27枚 |
ベースプロンプト
条件一覧
| 条件 | 変更内容 | 変数の種類 |
|---|---|---|
| A00: コントロール | なし | — |
| A01: pale | deathly pale skin を追加 | 肌色 |
| A02: blue | pale bluish white skin を追加 | 肌色 |
| A03: cold | cold breath visible, freezing air, frost on her hair を追加 | 冷気(要素群) |
| B01: juban | white kimono を loosely worn white juban undergarment slipping off her shoulders, exposed shoulders and collarbone に変更 | 衣装 |
A03は3要素の同時追加のため、個別要素の因果関係には言及しない。
追試(C群)は「血の気のない肌」の語彙をさらに探索した4条件。seedは同じ42, 43, 44。
| 条件 | 追加キーワード | 狙い |
|---|---|---|
| C01: bloodless | bloodless colorless face, white lips | 血色の除去を直接指定 |
| C02: corpse | corpse-like pallor, ashen skin | 死体の顔色 |
| C03: ghost | ghostly translucent white skin | 幽霊的な透明感 |
| C04: unnat | unnaturally pale bluish-white skin | Jホラー検証の実績フレーズを雪シーンで再試験 |
各条件の検証
A00: コントロール
| seed 42 | seed 43 | seed 44 |
|---|---|---|
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観察: 3枚とも月の見える雪の森+白い着物+髪に積もる雪という指定要素がすべて成立。シーンの再現度はコントロール時点で高い。肌は通常の血色で、唇と頬に赤みがある。帯や衿の和装ディテールも3枚とも描かれた。
A01: deathly pale skin
| seed 42 | seed 43 | seed 44 |
|---|---|---|
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観察: 3枚中3枚で頬の血色が消え、白磁のような肌になった。seed 43と44では目の周りに赤みが乗り、充血したような目元と白い肌のコントラストで生者ではない印象が強まる。これはJホラー検証で青白い肌に観察されたのと同じ副産物。5条件の中で「雪女らしさ」への寄与が最も大きい条件だった。
A02: pale bluish white skin
| seed 42 | seed 43 | seed 44 |
|---|---|---|
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観察: 白色化の程度はA01と同等だが、肌にはっきり青みが見えたのは3枚中1枚(seed 44の寒色寄りの顔)のみ。seed 42は頬と唇に赤みが残った。Jホラー検証の廃病院+懐中電灯照明では類似フレーズで3枚中3枚が青灰色化しており、当初は「月光の雪景色では青みが出にくい」というシーン要因を疑った。しかし後述の追試C04で原文フレーズをそのまま試した結果、雪シーンでも青みは3枚中3枚で出た。差の原因はシーンではなくフレーズにある。
A03: 冷気の演出
| seed 42 | seed 43 | seed 44 |
|---|---|---|
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観察: 3枚中3枚で口元から流れる白い息の靄が描かれた。空気の冷たさが画として見える数少ない手段で、雪シーンとの相性がよい。副作用として3枚とも顔が横向き(seed 42, 43)または見上げ気味(seed 44)になり、正面向きの構図が出なくなった。息を横に流すための構図変化とみられる。
B01: 白襦袢の着崩し
| seed 42 | seed 43 | seed 44 |
|---|---|---|
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観察: 3枚中3枚で両肩と鎖骨が露出し、白い布が肩から滑り落ちる指定は成立した。seed 44では胸元の谷間まで見える。一方で「襦袢」の和装ディテール(衿合わせ・袖・紐)は3枚とも簡略化され、ドレープ状の白い布をまとったオフショルダー姿に近い。雪夜+月光+肌の露出という組み合わせ自体は破綻なく成立する。
追試: 血の気のない肌の語彙探索
C01: bloodless colorless face, white lips
| seed 42 | seed 43 | seed 44 |
|---|---|---|
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観察: white lips が3枚中3枚で文字通り「白い口紅を塗った唇」として描かれた。肌はやや白くなるものの、印象の中心は白い唇のメイク感にある。血色の除去というより「白いリップメイクの人外」という別方向の出力になった。3枚とも正面向きの構図。
C02: corpse-like pallor, ashen skin
| seed 42 | seed 43 | seed 44 |
|---|---|---|
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観察: 3枚中3枚で肌が白くなり、目の周りに暗い隈が乗って落ち窪んだ目元になった。seed 44は虚ろな三白眼気味の視線+暗い口紅で、全27枚の中で最も「死」に寄った顔。画全体の彩度も下がり、モノクロに近いトーンになる。恐怖方向の最大値を狙うならこのフレーズが第一候補になる。
C03: ghostly translucent white skin
| seed 42 | seed 43 | seed 44 |
|---|---|---|
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観察: 肌や背景が透ける「透明感」の描写は3枚中0枚。代わりに3枚中2枚(seed 43, 44)で青白い白塗りのような肌になった。seed 42は白さが弱く、唇の赤みも残る。translucent は文字通りには機能せず、「幽霊っぽい白さ」への言い換えとして部分的に効いている。
C04: unnaturally pale bluish-white skin(実績フレーズの再試験)
| seed 42 | seed 43 | seed 44 |
|---|---|---|
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観察: 3枚中3枚で肌にはっきり青みが乗った。seed 42は緑がかった青白、seed 43と44は青灰色の白で、いずれもひと目で人外とわかる顔色になっている。本編A02の pale bluish white skin(青み1/3)とは明確に差が出ており、雪シーンでも青みは出せる。決め手はフレーズだった。本編A02で立てた「月光の雪景色では青みが出にくい可能性」という仮説は、この追試により棄却する。
条件間の比較(seed 44)
| コントロール | deathly pale | 白襦袢 |
|---|---|---|
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肌色の変化(中央)と露出の変化(右)は独立に機能しており、干渉は見られない。
考察
青みを決めるのはシーンではなくフレーズ
本編では pale bluish white skin の青みが3枚中1枚しか出ず、「月光の雪景色では青みが出にくい可能性」を仮説として書いた。しかし追試C04で廃病院での検証と同一の unnaturally pale bluish-white skin を試すと、雪シーンでも3枚中3枚で青みが出た。仮説は棄却。似た語の並びでも unnaturally の有無やフレーズの正確さで結果が大きく変わる。実績のあるフレーズは言い換えず、そのまま使うのが安全と言える。
血色フレーズは4方向の人外感に化ける
追試の4フレーズは、どれも「血の気のなさ」の指定でありながら別方向の顔を作った。白いリップメイク(C01)、隈の乗った死人顔(C02)、白塗り調(C03)、青灰色の皮膚(C04)。単純な効果の強弱ではなく出力の方向が分かれるため、雪女の解釈(美しい人外か、死者に近い存在か)に合わせてフレーズを選ぶことになる。
冷気は「白い息」で画に出す
freezing air のような抽象語だけでは画に現れにくい温度感を、cold breath visible が具体的な視覚要素(息の靄)として3枚中3枚で成立させた。構図が横顔に寄る副作用は、正面構図を明示指定して抑制できるかが今後の検証課題。
和装の着崩しは「布の脱げ」に変換される
襦袢という語彙の和装ディテールは再現されず、「肩から滑り落ちる白い布」という表現に丸められた。和装らしさを保った着崩しには、衿や帯の要素を個別に明示する必要があるとみられる(未検証)。
メモ: deathly pale skin の目元の赤みは指定していない副産物だが、白い肌との対比で「泣き腫らした後」のようにも「人ではない何か」のようにも見える。雪女の物語性とは妙に相性がよかった。
まとめ
| 要素 | フレーズ | 成立率 |
|---|---|---|
| 青白い肌(白色化) | deathly pale skin | 3枚中3枚 |
| 青白い肌(青み) | pale bluish white skin | 3枚中1枚 |
| 青白い肌(青み) | unnaturally pale bluish-white skin | 3枚中3枚 |
| 白い口紅の人外顔 | bloodless colorless face, white lips | 3枚中3枚 |
| 死人の顔色(隈・落ち窪み) | corpse-like pallor, ashen skin | 3枚中3枚 |
| 透明感 | ghostly translucent white skin | 0枚(白塗り調が2枚) |
| 白い息 | cold breath visible | 3枚中3枚 |
| 肩の露出 | slipping off her shoulders, exposed shoulders and collarbone | 3枚中3枚 |
雪女の構成要素は「肌フレーズ(狙いに応じて選択)+ cold breath visible + 白装束の着崩し」で一通り揃う。美しい人外なら deathly pale skin、ひと目で異形とわかる顔色なら unnaturally pale bluish-white skin、恐怖の最大値なら corpse-like pallor が現状の推奨。複数要素を同時指定した場合に干渉が起きないかは、次の検証課題として残る。





























