結論を先に
- wetキーワードの髪への波及を完全に防ぐのは困難。
dry hairを追加しても、wet clothingで衣服のみを対象にしても、髪は濡れたままになる(3/3で髪が湿っている)。 splashed with waterが最も軽減効果がある。 2/3で髪の濡れ度が他の条件より低く、改善傾向が確認された。ただし完全に乾いた髪にはならない。- wet指定はテキストアーティファクト(雑誌風ロゴ等)を誘発する傾向がある。 特にコントロール条件で顕著。
- 衣服だけ濡らしたい場合は、wet指定ではなく
see-throughやsheer等の透け指定で代替するのが現実的。
実験設計
| 項目 | 値 |
|---|---|
| モデル | z-image-turbo(6B、写実特化蒸留) |
| ステップ | 8 |
| CFG | 1.0 |
| サイズ | 1024x1024 |
| seed | 3つ固定(全条件共通) |
| 各条件 | 3枚(3seed) |
| 合計 | 4条件 × 3 = 12枚 |
ベースプロンプト
ベースプロンプト
1girl, 32yo japanese actress, {衣装指定}, standing, facing camera, upper body, simple white background, soft studio lighting
評価基準
- 髪の濡れ度: 髪が乾いているか、湿っているか、びしょ濡れか
- 衣服の濡れ・透け: Tシャツが濡れて透けているか
- テキストアーティファクト: 雑誌風の文字が画像に混入しているか
- 被写体への副作用: ポーズ、表情、構図への影響
各条件の検証
A00: wet(コントロール)
プロンプト
1girl, 32yo japanese actress, wearing wet white t-shirt, standing, facing camera, upper body, simple white background, soft studio lighting
| seed 1 | seed 2 | seed 3 |
|---|---|---|
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観察: 3/3で髪がびしょ濡れ。Tシャツは濡れて肌に張り付き、ブラが透けて見える。テキストアーティファクト(雑誌グラビア風のロゴ・文字)が2/3で出現しており、wetキーワードがグラビア撮影の文脈を呼び出していると考えられる。髪は顔や肩に張り付くほどの濡れ具合。
A01: wet + dry hair
プロンプト
1girl, 32yo japanese actress, wearing wet white t-shirt, dry hair, standing, facing camera, upper body, simple white background, soft studio lighting
| seed 1 | seed 2 | seed 3 |
|---|---|---|
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観察:
dry hairを追加したが、3/3で髪は依然として濡れている。 wetの影響がdry hairの指定を上回っている。Tシャツの透けは維持されており、衣服側の効果は変化なし。dry hairの追加は髪の乾燥には効果がなかった。A02: wet clothing + dry hair
プロンプト
1girl, 32yo japanese actress, wet clothing, dry hair, long straight hair, wearing white t-shirt, standing, facing camera, upper body, simple white background, soft studio lighting
| seed 1 | seed 2 | seed 3 |
|---|---|---|
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観察:
wet clothingで衣服のみを対象に指定し、dry hair, long straight hairで髪を守ろうとしたが、やはり3/3で髪が湿っている。 完全に乾いた髪は得られなかった。long straight hairの追加でストレートヘアにはなる傾向があるが、濡れ感は残る。wetという概念自体がシーン全体に波及するため、対象の限定は困難。ラボ長コメント: wet clothingって「服だけ濡れてる」って意味じゃん? なのに髪まで巻き添えくらうの、プロンプトの世界ではwetは空気感染するっぽい。たまらんけど制御できないのは困る。
A03: splashed with water
プロンプト
1girl, 32yo japanese actress, wearing white t-shirt splashed with water, dry hair, standing, facing camera, upper body, simple white background, soft studio lighting
| seed 1 | seed 2 | seed 3 |
|---|---|---|
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観察:
splashed with waterで「水がかかった」表現にしたところ、やや改善が見られた。2/3で髪の濡れ度が他の条件より低く、毛先に水滴が付く程度で収まっている。ただし1/3では依然として髪全体が湿っており、完全に乾いた髪にはならなかった。splashed with waterは「一瞬の水かけ」というニュアンスのため、全身がびしょ濡れになるwetよりは髪への波及が小さい。比較まとめ
| 条件 | 衣服の濡れ/透け | 髪の濡れ度 | テキストアーティファクト | 総合評価 |
|---|---|---|---|---|
| A00: wet | 3/3で透け | びしょ濡れ(3/3) | 2/3で出現 | 髪も全部濡れる |
| A01: wet + dry hair | 3/3で透け | 濡れたまま(3/3) | 1/3で出現 | dry hair効果なし |
| A02: wet clothing + dry hair | 3/3で透け | 湿っている(3/3) | 0/3 | 対象限定も効かず |
| A03: splashed with water | 2/3で透け | やや軽減(2/3) | 0/3 | 最も改善だが不完全 |
実用上のポイント
splashed with waterが最も髪への波及が少ない。 wetやwet clothingよりも髪の濡れ度を軽減できる(2/3で改善確認)。- 衣服の透けだけが目的なら、wet指定を使わず
see-through white t-shirtやsheer white t-shirtで代替する方が確実。 髪への波及を完全に回避できる。 - wet系キーワードはテキストアーティファクトを誘発しやすい。 グラビア撮影の文脈が呼び出されるため、雑誌風の文字が混入するリスクがある。
- 髪のスタイルを維持したい場合は、
long straight hair等の髪型指定を併用する。 濡れ感は残るが、髪型の崩れをある程度抑制できる。

















