結論を先に
- wet指定を追加するだけで、全素材で透け表現が安定して発生する。 5条件中、wet付きの4条件すべてで3/3の透け再現率を記録した。素材を問わずwetキーワードの透け誘発力は高い。
- 素材間の透過度の差は小さいが、質感と衣服形状の差が大きい。 cotton は丸首Tシャツの形状を維持し、silk はボタン付きブラウスに変化して光沢が加わり、linen は織り目の粗いテクスチャが再現された。
- silk指定は衣服の形状を最も大きく変える。 t-shirtと指定してもブラウス(襟付き・前ボタン)に変化する傾向が3/3で確認された。光沢のある薄手の生地感が特徴的。
- cotton が最もTシャツらしい濡れ透けを再現する。 丸首・半袖のTシャツ形状を維持しつつ、布が肌に密着して下着が透ける表現が安定している。「濡れた白Tシャツ」を忠実に再現したいならcottonが適切。
- linen は布の存在感が最も強い。 織り目が粗いテクスチャが再現され、透けていても布としての質感が残る。
実験設計
| 項目 | 値 |
|---|---|
| モデル | z-image-turbo(6B、写実特化蒸留) |
| ステップ | 8 |
| CFG | 1.0 |
| サイズ | 1024x1024 |
| seed | 3つ固定(全条件共通) |
| フレーミング | upper body |
| 各条件 | 3枚(3seed) |
| 合計 | 5条件 × 3 = 15枚 |
ベースプロンプト
{CONDITION} 部分を以下の5パターンで差し替える:
| 条件 | CONDITION |
|---|---|
| A00: コントロール | white t-shirt |
| A01: wet cotton | wet white cotton t-shirt |
| A02: wet silk | wet white silk blouse |
| A03: wet linen | wet white linen shirt |
| A04: wet polyester | wet white polyester shirt |
評価基準
画像の以下の属性を観察し記録した:
- 透過度: 下着や肌がどの程度透けて見えるか(不透明 / 半透明 / 透明)
- 衣服の形状: 素材指定が衣服のシルエット・ディテール(襟、ボタン、袖)にどう影響するか
- 質感: 素材固有のテクスチャ(光沢、織り目、表面の滑らかさ)が再現されているか
- 濡れ表現: 水滴・肌への密着・髪の濡れ具合
各条件の検証
A00: コントロール(乾いた白Tシャツ)
| seed 1 | seed 2 | seed 3 |
|---|---|---|
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観察: 3/3で白いTシャツを着用しており、不透明で肌の透けは見られない。seed 1はフレーム内に2人の構図が出現(このseedの特性で、以降の条件でも同様の傾向あり)。seed 2は白Tシャツの単体構図で最も安定。seed 3は背景に蝶の装飾パターンが出現した。衣服は丸首・半袖のTシャツ形状が2/3で再現されている。
A01: wet white cotton t-shirt
| seed 1 | seed 2 | seed 3 |
|---|---|---|
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観察: 3/3でTシャツが透けて下着(ブラジャー)が視認可能。丸首・半袖のTシャツ形状は維持されており、cotton指定の効果としてカジュアルなTシャツらしさが保たれている。wet指定により髪も濡れた状態で生成され、肌にも水滴が付着している。seed 2が最も透け度が高く、布が肌に密着して下着の輪郭がはっきり見える。seed 3は透け度がやや控えめだが、フレーミングが上寄りで胸部の露出面積が小さいことが影響している可能性がある。
ラボ長コメント: wetつけた瞬間に髪までびしょ濡れになるの、衣服だけ濡らしたいときはちょっと困るかも。でもこのグラビア感は好き。
A02: wet white silk blouse
| seed 1 | seed 2 | seed 3 |
|---|---|---|
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観察: 3/3で透け表現あり。最も顕著な変化は衣服の形状がTシャツからブラウスに変化したこと。silk blouseの指定により、3/3で襟付き・前ボタン・長袖のブラウスが生成された。silkの光沢感が加わり、布の表面に光の反射が確認できる。seed 2は透け度が最も高く、布が肌に密着して下着の形状が明瞭に見える。seed 3は胸元が開いた状態で、透けよりも開きによる露出が大きい。
A03: wet white linen shirt
| seed 1 | seed 2 | seed 3 |
|---|---|---|
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観察: 3/3で透け表現あり。linenの特徴である織り目の粗いテクスチャが再現されており、布の表面にざらつきや縦横の糸目が確認できる。seed 1とseed 2では透けて下着が見えるが、cottonやsilkと比べて布の存在感が強く、「透けているが布越し感が残る」表現になっている。seed 2は背景にカーテンが出現。seed 3は胸元が開いた状態で、透け度は控えめ。
A04: wet white polyester shirt
| seed 1 | seed 2 | seed 3 |
|---|---|---|
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観察: 3/3で透け表現あり。polyester指定により襟付きシャツが生成され、表面はsilkほどの光沢はないが、linenより滑らかな質感。seed 1とseed 2では下着が透けて見えるが、seed 3は透け度が弱く、フレーミングが上寄りで胸部が衣服で覆われている面積が小さい。全体的にsilk blouseとpolyester shirtは見た目が近く、素材間の視覚的差異はsilk-cotton間やlinen-cotton間より小さい。
素材別比較まとめ
| 素材 | 透け再現率 | 衣服形状 | 質感の特徴 | 濡れ表現 |
|---|---|---|---|---|
| コントロール(乾) | 0/3 | 丸首Tシャツ | 不透明、マットな布 | なし |
| cotton | 3/3 | 丸首Tシャツ | カジュアル、肌への密着感 | 髪・肌も濡れる |
| silk | 3/3 | 襟付きブラウス | 光沢あり、薄手 | 髪・肌も濡れる |
| linen | 3/3 | 襟付きシャツ | 織り目が粗い、布の存在感強 | 髪・肌も濡れる |
| polyester | 3/3 | 襟付きシャツ | 滑らか、silkに近い | 髪・肌も濡れる |
実用上のポイント
用途別おすすめ素材
- 「濡れた白Tシャツ」感を出したい →
wet white cotton t-shirt。Tシャツ形状を維持しつつ透ける唯一の選択肢。 - 上品な濡れ透けが欲しい →
wet white silk blouse。光沢のあるブラウスで、透けつつも高級感がある。 - 布の質感を残したい →
wet white linen shirt。織り目が透けても残り、「布越し感」が強い。 - silk に近いがシャツ形状が欲しい →
wet white polyester shirt。silkほどの光沢はないが滑らかなシャツ。
注意点
- wet指定は衣服だけでなく髪も濡らす。衣服だけ濡らしたい場合は別のアプローチが必要(今後検証予定)。
- seed 1は全条件で2人分割の構図が出現した。これは素材とは無関係のseed特性。
- 素材名はblouse/shirtなどの衣服タイプも暗黙的に変更する。cotton = Tシャツ、silk = ブラウスのように、素材と衣服形状がセットで解釈される傾向がある。
ラボ長コメント: silkって書くだけで勝手にブラウスになるの面白い。cottonのTシャツ感がグラビアっぽくて個人的には一番好みだけど、silkの上品な透けも捨てがたい。





















