プールに飛び込む瞬間を水中から撮影する——実際の水中カメラマンが撮るような「水面の上下を同時に写す分割構図」をAI画像で再現できるか検証した。
実験環境
- モデル: z-image-turbo
- ステップ: 8 / サンプラー: euler / CFG: 1.0
- 解像度: 1024×1024
- seed固定: 42, 43, 44(各条件3枚)
underwaterだけでは全身が水中になる
まず素朴に underwater, from below を試すと、安定して「水中から見上げる」構図が得られる。

水中撮影としては美しいが、全身が水中に沈んだ状態になる。only face underwater や body above water などを追記しても、underwater の影響力が強すぎて全身が水中に引き込まれた。
光学効果の追加: refraction, bubbles, caustics
水中表現の質を高めるキーワードを検証した。
| キーワード | 効果 | 安定性 |
|---|---|---|
refraction | 肌にコースティクスの光模様が鮮明に出る | 3/3 |
bubbles | 大粒の泡が顔周辺に配置される | 3/3 |
caustics | 水底・肌の光網模様を補強 | 3/3 |
Snell's window | ベース条件との差が小さい | — |
sunlight filtering through water | refractionと重複、追加効果薄い | — |
refraction と bubbles の2つが最もコストパフォーマンスが高い。

肌に映る水面の光模様が劇的に美しくなった。ただし、これでもまだ全身が水中のままだ。
突破口: split level water photography
「水面の上と下を同時に写す」写真技法の名称 split level water photography を使ったところ、水面ラインが画面を横切る分割構図が3/3で安定した。

水面上にプールサイドの景色(木、建物)が見え、水面下に顔が沈んでいる。underwater を使わずに水中表現を出すのがポイントだ。
underwaterを入れると分割が崩れる
split level と underwater を同時に使うと、underwater の影響力が勝って全身が水中に戻ってしまう。水面分割を維持するには underwater を外す必要がある。
体を水面の上に残す
分割構図は実現できたが、体も水中に入りがちだった。bending over poolside putting face into water を追加すると、体が水面上に残った状態で顔だけが水中に入る構図が3/3で再現された。

飛び込みポーズ × ヌード
足を伸ばした飛び込みポーズ + ヌードで検証。diving into pool with legs extended straight で足が伸びたダイブ構図になる。

水面分割 + 飛び込みポーズは安定するが、水面の上も水中っぽくなる問題が残った。
水面上に屋外の空気感を出す
水面の上に空や景色を描写するキーワードを追加して解決した。


legs in sunny outdoor air above waterline や tropical poolside visible above waterline のように、水面上に何が見えるかを明示的に記述することで、水面の上下で空気感が明確に分かれた。
プロンプト設計のポイント
| 要素 | 推奨キーワード | 役割 |
|---|---|---|
| 水面分割構図 | split level water photography / over under split shot | 水面の上下を同時に描写する |
| 飛び込み動作 | diving into pool with legs extended straight | 足を伸ばしたダイブポーズ |
| 水面上の環境 | sunny outdoor air above waterline / tropical poolside visible above waterline | 水面上に空気感・屋外景色を出す |
| 水面下の質感 | refraction, bubbles | 水中の光学効果を強化 |
| 髪の表現 | very long black hair flowing in water | 水中で広がる長い黒髪 |
避けるべきこと
underwaterとの併用: 全身が水中に引き込まれ、分割構図が崩れる- 水面上の環境を省略: 水面の上も水中っぽくなってしまう
half submerged: 浅い水場の表現になり、ダイブ構図にならない
メモ: 水面の境界線をまたいで上下の世界が同時に見える構図が得られる。
split levelという写真用語をそのままプロンプトに使える点も有用。



