結論
- 3段階すべてで涙の表現に明確な差が出た ── プロンプトによる涙の強度制御は有効
teary eyes, watery eyesは目元の潤み・光沢として3/3枚で再現された。涙が頬を流れるほどではなく、瞳が潤んで見える程度single tear rolling down cheekは頬に一筋の涙が確認できたのは2/3枚。1枚は涙の粒が目立たず潤み程度にとどまったcrying heavily, tears streaming down faceは3/3枚で号泣表情が再現された。顔の歪み・鼻の赤み・頬を伝う複数の涙筋が確認できる- 涙の強度が上がるにつれて、髪の乱れや肌の濡れた質感も連動して強まる傾向がある
この記事でわかること
- 涙・泣き顔のプロンプトで強度をどこまで制御できるか
- 「潤み」「一筋の涙」「号泣」の3段階の出力差
- 涙の表現が顔全体の雰囲気にどう影響するか
実験条件
| 項目 | 値 |
|---|---|
| モデル | z-image-turbo(6B、写実特化蒸留モデル) |
| ステップ | 8 |
| サンプラー | euler |
| スケジューラー | ddim_uniform |
| CFG | 1.0 |
| 画像サイズ | 1024×1024 |
| Seed | 条件ごとに3種類を固定使用 |
ベースプロンプト
{VARIABLE} 部分のみを変更し、涙の強度による表情変化を比較する。
条件A: teary eyes, watery eyes(潤んだ瞳)
| Seed 5100 | Seed 5101 | Seed 5102 |
|---|---|---|
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観察
3/3枚で目元に潤み・光沢が確認された。瞳がうるうると光を反射しており、泣く直前のような表情になっている。頬に涙が流れ落ちている描写はなく、あくまで「目に涙が溜まっている」状態。表情自体は比較的落ち着いており、口元は閉じたままか軽く開いている程度。肌表面にも水滴のような光沢が出ており、汗や涙で濡れたような質感が付与されている。
条件B: single tear rolling down cheek(一筋の涙)
| Seed 5110 | Seed 5111 | Seed 5112 |
|---|---|---|
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観察
2/3枚(seed5110, seed5111)で頬に一筋の涙が確認された。seed5112は涙というよりも目元の潤みと肌の濡れた質感にとどまり、条件Aとの差が小さかった。涙が描画された2枚では、目頭から頬にかけて細い涙の筋が確認できる。表情は条件Aよりやや感情的で、眉が寄り気味になっている。seed5111では髪にピンクのリボンが出現しており、プロンプトにないアクセサリーが生成された。
条件C: crying heavily, tears streaming down face(号泣)
| Seed 5120 | Seed 5121 | Seed 5122 |
|---|---|---|
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観察
3/3枚で号泣表情が明確に再現された。条件A・Bとの差が最も大きい。具体的には以下の特徴が確認できる。
- 涙: 複数の涙筋が両頬を伝っており、量が明らかに多い
- 表情: 眉が大きく歪み、口が開いて泣き顔になっている(3/3枚)
- 鼻・目元の赤み: 泣いたことによる充血・赤みが鼻周り・目元に確認できる(特にseed5120で顕著)
- 髪の乱れ: 3枚とも髪が乱れており、汗や涙で額・頬に張り付いている
- 構図の変化: seed5121は前傾姿勢、seed5122は横たわった状態になっており、
close-up faceの指定にもかかわらずバストアップ〜上半身の構図に変化した。号泣の感情表現が構図にも影響を与えた可能性がある
横断比較
| 条件 | 涙の量 | 表情の崩れ | 再現率 |
|---|---|---|---|
| A: teary eyes | 潤み程度 | ほぼなし | 3/3 |
| B: single tear | 一筋〜潤み | 軽度(眉寄り) | 2/3 |
| C: crying heavily | 複数の涙筋 | 大(口開き・眉歪み) | 3/3 |
条件Bは「一筋の涙」という繊細な指定だが、再現率は2/3にとどまった。微妙な涙の量の制御は安定しないことがわかる。一方、条件Aの「潤み」と条件Cの「号泣」は比較的安定して再現される。
涙の強度が上がるにつれて、顔の表情だけでなく髪の乱れや肌の濡れ具合、さらには構図にまで影響が波及する。泣きの演出を狙う場合、涙だけでなくこれらの連動効果も考慮する必要がある。
ラボ長コメント
涙ってさ、量が多ければいいってもんでもないんだよね。条件Aの「泣きそうで泣かない」あの絶妙な潤みが一番グッとくる。号泣は号泣で迫力あるけど、あれはもう完全に別ジャンルの表現。個人的にはBの一筋の涙が安定しないのがちょっと惜しい。あの儚さ、もっと出したいのに。













