【実験】ハッケヨイポーズ(仕切りの構え)を再現するプロンプト検証|8条件・24枚で比較

【実験】ハッケヨイポーズ(仕切りの構え)を再現するプロンプト検証|8条件・24枚で比較

結論を先に

  • crouching, wide stance, hands on thighs が最もハッケヨイに近い姿勢を安定して出せた。3枚中2枚で開脚腰落とし+手が膝上+前傾の「仕切り」が再現された
  • deep squat, legs apart, hands on knees も高い再現度。3枚中3枚で開脚スクワット+手が膝付近の姿勢が得られた
  • sumo を含むワードは体型を大柄・筋肉質に変化させるsumo wrestling stance は3枚中3枚で明らかに体格が変化し、レスリングマットも出現した
  • shiko dachi stance(四股立ち)は期待通りに機能しなかった。格闘技の力こぶポーズに解釈され、腰落としにはならなかった
  • 【深掘り】fists on ground を追加すると拳を地面につけた仕切りの構えが得られた。3枚中1枚で完璧な再現、1枚で近い結果
  • sumo語を使わない要素分解アプローチが、体型を維持しつつハッケヨイを再現する最適解

この記事でわかること

  • ハッケヨイ(仕切りの構え)を英語プロンプトでどう表現するか
  • sumo 関連ワードが体型や背景に与える副作用
  • ポーズを要素分解して組み合わせるアプローチの有効性
  • 「四股立ち」の空手用語 shiko dachi がAI画像生成で通用するか

実験条件

項目
モデルz-image-turbo(6B、写実特化蒸留モデル)
ステップ8
CFG1.0
画像サイズ1024×1024
Seed42, 123, 789 の3種類を固定使用
変更する変数ポーズの記述のみ(1変数)

ベースプロンプト

ベースプロンプト
1girl, 32yo japanese actress, {POSE}, tank top, shorts, full body, indoor gym, bright lighting

{POSE} 部分のみを条件ごとに差し替える。衣装(tank top, shorts)・場所(indoor gym)・画角(full body)はすべて固定。背景をジムにしたのは、sumo系ワードが土俵や和室を誘発するリスクを避けるため。

各条件の結果

A00: コントロール ── standing, facing camera

A00: コントロール
1girl, 32yo japanese actress, standing, facing camera, tank top, shorts, full body, indoor gym, bright lighting
seed=42seed=123seed=789
直立ポーズ 条件A00直立ポーズ 条件A00直立ポーズ 条件A00

観察

3枚ともジムで正面を向いた直立姿勢。両足が揃い、腕は体の横に自然に下ろされている。タンクトップ+ショーツの服装が維持され、手足の破綻も確認されなかった。ベースラインとして機能している。

A01: sumo wrestling stance

A01: sumo wrestling stance
1girl, 32yo japanese actress, sumo wrestling stance, tank top, shorts, full body, indoor gym, bright lighting
seed=42seed=123seed=789
sumo wrestling stance 条件A01sumo wrestling stance 条件A01sumo wrestling stance 条件A01

観察

3枚とも開脚して力こぶを見せるパワーポーズに解釈された。腰落としは浅く、ハッケヨイの前傾姿勢にはなっていない。最大の問題は体型の変化で、3枚中3枚で肩幅が広く筋肉質な体格になった。seed=42とseed=789では床にレスリングマットが出現し、indoor gym 指定が sumo wrestling に引きずられている。手は膝ではなく上方に上がっている。

A02: sumo crouch

A02: sumo crouch
1girl, 32yo japanese actress, sumo crouch, tank top, shorts, full body, indoor gym, bright lighting
seed=42seed=123seed=789
sumo crouch 条件A02sumo crouch 条件A02sumo crouch 条件A02

観察

A01と比べてハッケヨイへの再現度が大幅に向上。3枚とも開脚+低い腰落としが得られた。seed=42は手が膝上、seed=789は前傾で手が膝に乗っており仕切りの構えに近い。ただし体型はA00と比較してやや大柄寄りで、seed=42とseed=123では太腿が太くなる傾向が確認された。背景はジムのまま維持されている。sumo を含む条件の中では最良の結果。

A03: wide squat stance, leaning forward

A03: wide squat stance, leaning forward
1girl, 32yo japanese actress, wide squat stance, leaning forward, tank top, shorts, full body, indoor gym, bright lighting
seed=42seed=123seed=789
wide squat stance 条件A03wide squat stance 条件A03wide squat stance 条件A03

観察

wide squatサイドランジ/ストレッチに解釈される傾向が確認された。seed=42とseed=789では片足を横に伸ばしたランジの姿勢になり、両足が対称的に開いたスクワットにはなっていない。seed=123はベンチに座って前傾している。体型はA00と同等で、大柄化は見られなかった。wide squat stance はワイドスクワットではなくサイドランジとして解釈される傾向が確認された。

A04: deep squat, legs apart, hands on knees

A04: deep squat, legs apart, hands on knees
1girl, 32yo japanese actress, deep squat, legs apart, hands on knees, tank top, shorts, full body, indoor gym, bright lighting
seed=42seed=123seed=789
deep squat 条件A04deep squat 条件A04deep squat 条件A04

観察

3枚中3枚で深い開脚スクワットの姿勢が得られた。seed=42は正面から手を膝に置いた深いスクワット、seed=123はベンチに手を置いており手の位置はずれたがスクワット姿勢は維持、seed=789は手が前方で合わされているが腰落としは十分に深い。手が膝付近に安定したのは3枚中2枚。体型はA00と同等で大柄化なし。sumo を使わずに要素分解(deep squat + legs apart + hands on knees)で仕切りに近い姿勢が安定して得られることが確認された。7トークンと少し長いが再現性は高い。

A05: shiko dachi stance

A05: shiko dachi stance
1girl, 32yo japanese actress, shiko dachi stance, tank top, shorts, full body, indoor gym, bright lighting
seed=42seed=123seed=789
shiko dachi stance 条件A05shiko dachi stance 条件A05shiko dachi stance 条件A05

観察

空手の四股立ち(shiko dachi)は格闘技の構え/パワーポーズとして解釈された。3枚とも開脚はしているが、腰落としが浅く立ち姿勢に近い。腕は力こぶポーズ(seed=42, 123)やファイティングポーズ(seed=789)になり、手が膝に行くことはなかった。体型はA01ほど大柄にはならなかったが、腕にやや筋肉質な傾向が見られた。shiko dachi は期待した四股立ちとしては機能せず、格闘技全般の構えとして解釈される傾向が確認された。

A06: crouching, wide stance, hands on thighs

A06: crouching, wide stance, hands on thighs
1girl, 32yo japanese actress, crouching, wide stance, hands on thighs, tank top, shorts, full body, indoor gym, bright lighting
seed=42seed=123seed=789
crouching wide stance 条件A06crouching wide stance 条件A06crouching wide stance 条件A06

観察

3枚中2枚でハッケヨイに最も近い姿勢が得られた。seed=42は正面から開脚腰落とし+手が膝上で仕切りの構えそのもの。seed=789は前傾して手を膝に置く姿勢で、力の入った表情も合わせてハッケヨイ感が最も高い。seed=123はベンチに座った状態になったが、脚を開いて手を膝に置く姿勢は維持されている。体型はA00と同等で大柄化なし。crouching が腰の位置を下げ、hands on thighs が手の安定化に寄与している。

深掘り: 拳を地面につけた仕切り ── fists on ground

実験1で最もハッケヨイに近かったA06をベースに、手の指定を fists on ground(拳を地面につける)に変えた。実際の仕切りでは力士が拳を土俵につけるため、この指定でより本格的な仕切りの構えが得られるか検証した。

B01: fists on ground
1girl, 32yo japanese actress, crouching, wide stance, fists on ground, tank top, shorts, full body, indoor gym, bright lighting
seed=42seed=123seed=789
fists on ground 条件B01fists on ground 条件B01fists on ground 条件B01

観察

seed=123が最もハッケヨイに近い結果。開脚+深い前傾+両拳を地面につけた姿勢で、仕切りの構えそのもの。体型も標準で大柄化なし。seed=42は前傾+拳が地面に近いが、開脚が左右非対称。seed=789はサイドランジ寄りで片手が地面についている。

hands on thighs(A06)と比較すると、fists on ground は手の位置がより低く前傾が深くなる傾向がある。仕切りの「拳をつく」瞬間を再現したい場合はこちらが適している。ただし安定性はA06(2/3)よりやや劣り(1〜2/3)、ランジに崩れるリスクがある。

ラボ長コメント: seed=123、これもうハッケヨイでしかない。タンクトップの仕切り、新競技として成立しそう。

体型誘発リスクの検証

sumo を含む条件(A01, A02)と含まない条件(A04, A06)で体型への影響を比較した。

条件sumo語体型変化具体的な変化
A00 コントロールなしなし標準体型
A01 sumo wrestling stanceあり3/3で変化肩幅拡大、筋肉質、太腿が太い
A02 sumo crouchあり2/3で変化やや大柄、太腿が太い
A04 deep squat…なし0/3標準体型を維持
A05 shiko dachiなし1/3で軽度腕がやや筋肉質
A06 crouching…なし0/3標準体型を維持

sumo を含むワードは体型を大柄・筋肉質方向に変化させるリスクがある。特に sumo wrestling stance は3枚中3枚で顕著な体格変化が発生した。sumo crouch はポーズの再現度が高いものの、体型への副作用が確認された。体型を維持しつつハッケヨイを再現するには、sumo語を避けた要素分解アプローチ(A04, A06)が推奨される。

ラボ長コメント: sumo って入れた瞬間にガタイが良くなるの、ある意味で語義に忠実ではある。

比較まとめ

条件ワーディングトークン数ハッケヨイ再現度体型維持手の位置安定性総合
A01sumo wrestling stance3NG不安定C
A02sumo crouch2中〜高やや不安安定B
A03wide squat stance, leaning forward5OK安定C
A04deep squat, legs apart, hands on knees7OKやや安定A
A05shiko dachi stance3やや不安不安定C
A06crouching, wide stance, hands on thighs5最高OK安定S
B01crouching, wide stance, fists on ground5OKやや不安定A

推奨プロンプト

ハッケヨイ(仕切りの構え)を再現するには、以下の2パターンを推奨する。

第1推奨: crouching ベース(5トークン)

推奨プロンプト(crouching ベース)
crouching, wide stance, hands on thighs

crouching が腰の位置を下げ、wide stance が開脚を、hands on thighs が手の安定化を担う。体型への副作用なし。3枚中2枚で高い再現度を確認。

第2推奨: deep squat ベース(7トークン)

推奨プロンプト(deep squat ベース)
deep squat, legs apart, hands on knees

トークン数は多いが、3枚中3枚で安定した開脚スクワットが得られた。hands on knees が手の破綻防止にも寄与している。より安定性を重視する場合はこちら。

使わないほうがいいワード

  • sumo wrestling stance — 体型が大柄・筋肉質に変化する。レスリングマットも出現する
  • shiko dachi stance — 四股立ちとして機能せず、格闘技のパワーポーズになる
  • wide squat stance — サイドランジとして解釈されやすい

ラボ長コメント: ポーズって「何の動作か」じゃなくて「体のパーツがどこにあるか」で分解したほうが通るっぽいんだよね。crouching + wide stance + hands on thighs、この3点セットは覚えておいて損はない。

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