結論を先に
bridal carry/man carrying woman in his arms/ 自然文の3条件は3枚中3枚でお姫様抱っこが成立した。男性が女性を両腕で水平に抱え、破綻のない構図が安定して出力されるprincess carry単体は3枚中2枚。残り1枚は人物が3人に増殖する構図崩れが発生し、抱っこ自体が成立しなかった- 抱く側を指定していない
princess carry・bridal carryの6枚では、6枚中6枚で男性が抱く側だった(既存記事で確認済みの男性→女性バイアスと整合) bridal carryはウェディングドレス・タキシードを引き寄せる副作用がある。カジュアルな服装を維持したい場合はman carrying woman in his armsか自然文が向いている- コントロール(ポーズ指定なし)でも3枚中1枚で人物が3人に増殖した。人数増殖はポーズ指定の有無にかかわらず起こりうるモデル側の傾向として観察された
実験設計
| 項目 | 値 |
|---|---|
| モデル | z-image-turbo(6B、写実特化蒸留) |
| ステップ | 8 |
| サンプラー | euler |
| スケジューラー | ddim_uniform |
| CFG | 1.0 |
| サイズ | 1024x1024 |
| seed | 42 / 43 / 44 固定(全条件共通) |
| 各条件 | 3枚(3seed) |
| 合計 | 5条件 = 15枚 |
ベースプロンプト
「お姫様抱っこ プロンプト」で検索するユーザーの多くは、男性が女性を抱えあげる一般的な構図を探している。既存記事では逆に「女性が男性を抱く」変則構図を扱ったため、本記事ではその主流パターンを起点に、ポーズ指定の書き方だけを変えて成立率を比較する。
実験上の注意: {VARIABLE}部分だけを差し替え、他の要素(人物設定・場所・光条件)は全条件で固定した。
A00: control(ポーズ指定なし)
| seed 42 | seed 43 | seed 44 |
|---|---|---|
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観察: seed42・43は指定通り男女が並んで立つ構図。抱っこは発生しない(想定通り)。seed44は人物が3人に増殖し、女性が2人・男性が1人の構図になった。ポーズ指定とは無関係に、この人数指定でも増殖が起こりうることが確認された。
A01: princess carry
| seed 42 | seed 43 | seed 44 |
|---|---|---|
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観察: 3枚中2枚(seed42・43)で成立。男性が直立し、女性を両腕で水平に抱え、女性の脚が浮いている構図が明確に出力された。seed44は女性が2人に増殖し、男性が両者の肩に手を回す構図になり、抱っこは成立しなかった。princess carryという語自体はポーズを正しく想起させる一方、人数増殖のリスクは残る。
A02: bridal carry
| seed 42 | seed 43 | seed 44 |
|---|---|---|
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観察: 3枚中3枚で成立。3枚とも男性がダークスーツ、女性がレースのウェディングドレスを着用し、結婚式の一場面のような構図になった。bridalという語が服装をウェディング系に強く引き寄せている。抱っこの構図自体は3枚とも安定しており、破綻は見られない。
A03: man carrying woman in his arms
| seed 42 | seed 43 | seed 44 |
|---|---|---|
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観察: 3枚中3枚で成立。ポーズ名を使わず「男性が女性を腕に抱えている」と直接記述したこの条件では、3枚とも私服(カーディガン・デニムなど)のまま抱っこが再現された。bridal carryのようなウェディング衣装への引き寄せは見られない。
A04: 自然文
| seed 42 | seed 43 | seed 44 |
|---|---|---|
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観察: 3枚中3枚で成立。「like a princess」という比喩を含む自然文でも、A03と同様に私服のまま安定して抱っこが再現された。単語の羅列(A01〜A03)と文章形式(A04)のあいだで、成立率・服装の傾向に明確な差は見られなかった。
メモ:
bridal carryだけがウェディング衣装を引き寄せた一方、princess carry・man carrying woman in his arms・自然文の3条件はカジュアルな私服を維持した。「プリンセス」という語のニュアンスよりも「ブライダル」という語のほうが衣装への影響が強く出た点は興味深い。
まとめ
| 条件 | 追加キーワード | 成立率 | 服装への影響 | 特記事項 |
|---|---|---|---|---|
| A00 control | なし | 0/3(想定通り) | - | seed44で人物3人に増殖 |
| A01 princess carry | princess carry | 2/3 | 影響なし | seed44で人物2人(女性)に増殖・不成立 |
| A02 bridal carry | bridal carry | 3/3 | ウェディング衣装化 | 全seedでタキシード+ドレス |
| A03 carrying in arms | man carrying woman in his arms | 3/3 | 影響なし | 私服のまま安定 |
| A04 natural sentence | 自然文(「like a princess」) | 3/3 | 影響なし | 私服のまま安定 |
抱く側の性別をプロンプトで明示していないprincess carry・bridal carryの2条件(6枚)では、6枚中6枚で男性が抱く側になり、役割の逆転は発生しなかった(A03・A04は「男性が抱く」と明示しているため、この集計からは除く。また本実験では1manを1girlより先に書く語順で固定しており、語順を入れ替えた場合の影響は未検証)。これは既存記事の「ムキムキ美女がイケメンをお姫様抱っこ」検証で確認された「princess carryは男→女の学習バイアスが極めて強く、素直に書くと100%男性が抱く側になる」という知見と整合する結果である。逆に言えば、今回のように「男性が抱く側」を狙う一般的な構図では、このバイアスが追い風になり、princess carry・bridal carry・carrying in arms・自然文のいずれでも高い確率で成立する。
服装をカジュアルに保ちたい場合はman carrying woman in his armsまたは自然文、ウェディングフォト風の絵にしたい場合はbridal carryが使い分けの目安になる。princess carry単体は成立率がやや落ちる(2/3)ため、確実性を優先するなら他の3条件のいずれかを推奨する。ただしN=3という少数のサンプルであり、今回観察された人物増殖(コントロールでも発生)が特定条件に固有の問題かどうかは、この実験だけでは断定できない。

















