z-image-turboユーザーへの重要な注意
z-image-turboではネガティブプロンプトは機能しません。
z-image-turboはCFG=1.0で動作する蒸留モデルです。ネガティブプロンプトはClassifier-Free Guidance(CFG > 1.0)の仕組みに依存しているため、CFG=1.0ではネガティブプロンプトに何を書いても画像に影響しません。
z-image-turboで画質を上げるには、ネガティブプロンプトではなく正のプロンプトの最適化が有効です。詳しくはプロンプトのベストプラクティスを参照してください。
以下の解説はCFG > 1.0で動作するモデル(Stable Diffusion標準モデル等)向けの一般知識として掲載しています。
ネガティブプロンプトの仕組み
Classifier-Free Guidanceの原理
ネガティブプロンプトはClassifier-Free Diffusion Guidanceの仕組みで動作します。
サンプリング(画像生成)の各ステップで、モデルは2つの予測を行います:
- 正のプロンプトに基づく予測(「こちらに近づけ」)
- ネガティブプロンプトに基づく予測(「こちらから離れろ」)
最終的なノイズ除去の方向は、この2つの差分をCFG値で増幅して決定されます:
最終方向 = ネガティブ予測 + CFG × (正の予測 − ネガティブ予測)
CFG=1.0の場合、この式はただの「正の予測」になり、ネガティブプロンプトの項が完全に消えます。 これがz-image-turboでネガティブプロンプトが機能しない理由です。
つまり
- CFG > 1.0のモデル: ネガティブプロンプトは「反発」として機能する
- CFG = 1.0のモデル(z-image-turbo等): ネガティブプロンプトは無視される
カテゴリ別 定番フレーズ集(CFG > 1.0のモデル向け)
以下はStable Diffusion標準モデルなど、CFG > 1.0で動作するモデルで使える定番フレーズです。
品質系
| フレーズ | 効果 |
|---|---|
worst quality | 最低品質の画像を回避 |
low quality | 低品質全般を回避 |
blurry | ピントが合っていない画像を回避 |
jpeg artifacts | JPEG圧縮によるブロックノイズを回避 |
noise, grainy | ノイズ・粒子感を回避 |
身体系(人物画像の場合)
| フレーズ | 効果 |
|---|---|
deformed | 全般的な形状崩れを回避 |
bad anatomy | 人体構造の誤りを回避 |
bad proportions | 体のバランス崩れを回避 |
extra limbs | 余分な手足を回避 |
extra/missing/fused fingers | 指の本数・結合異常を回避 |
mutated hands | 手の形状異常を回避 |
構図系
テキスト・透かし系
スタイル系(好みに応じて)
強調構文との組み合わせ(CFG > 1.0のモデル向け)
強調構文はネガティブプロンプトでも使えます。
- 品質系は1.4: 最も効かせたい
- 身体系は1.3: 次に重要
- その他は1.0(デフォルト): 補助的
全てを強調すると相対的な差がなくなり、効果が薄れます。メリハリが大事です。
まとめ
| モデル | CFG | ネガティブプロンプト |
|---|---|---|
| z-image-turbo | 1.0 | 機能しない → 正のプロンプトを最適化 |
| Stable Diffusion標準モデル等 | 7.0〜12.0 | 有効。品質系+身体系を入れる |
z-image-turboでの画質改善は、ネガティブプロンプトではなくプロンプトのベストプラクティスに従った正のプロンプトの最適化で行います。









