結論
- NB2の日本語自然文はz-image-turbo用に英語タグ列へ分解する必要がある 文章ではなくカンマ区切りのキーワード形式が効果的
- 構図系の要素は明示的に指定しないと効かない
from below、shot through window等はプロンプトに含める必要がある - 色+対象は必ず隣接配置する
dark beige brown medium hairのようにセットで書かないと属性リークが発生する - 「品質を下げる」指示もz-image-turboで有効
low quality photo look、film grain等のレトロ/素人感指定は予想以上に効果的 - 逆光表現はz-image-turboが得意
backlighting+rim light+silhouetteの組み合わせで美しい逆光が安定して出る
Nano Banana 2(Gemini)で人気のプロンプトをz-image-turbo用に変換して生成してみました。同じ意図のプロンプトでも、モデルの仕組みが異なるため書き方を変える必要があります。
この記事では10テーマの変換プロセスと実際の生成結果を公開します。
Nano Banana 2 と z-image-turbo の違い
変換が必要な理由を理解するために、両者の仕組みの違いを押さえましょう。
| 項目 | Nano Banana 2 | z-image-turbo |
|---|---|---|
| ベース技術 | Gemini(LLM) | Stable Diffusion系(CLIP + U-Net) |
| プロンプト言語 | 日本語OK(自然言語理解) | 英語推奨(タグ列が効果的) |
| 文脈理解 | 高い(文章の意味を理解) | 低い(トークン単位のマッチング) |
| トークン上限 | 長文OK | 77トークン(約50-60英単語) |
| 先頭の重要度 | 均一 | 先頭ほど影響が強い |
| 色の属性リーク | 少ない | 起きやすい(red, dress, blue, ocean → 混ざる) |
詳しくはプロンプトの基本法則とCLIPの仕組みを参照。
変換ルール
- 日本語 → 英語タグ列に分解(文章ではなくカンマ区切り)
- Subject(
1girl, 20yo japanese woman)を先頭に - 否定表現 → negative promptに分離(※z-image-turboではCFG=1.0のためネガティブプロンプトは機能しません)
- 重要な構図・照明に強調構文(
(from below:1.4)等) - 色+対象は隣接配置(属性リーク防止:
red dress○、red, dress×) - カメラ機種名は削除(z-image-turboでは効果薄、実験で確認済み)
1. 王道グラビア立ちポーズ
プールサイドでの健康的なグラビア写真。

変換メモ: 「首を長く見せ」「指先まで丁寧」等の身体的な微調整指示はCLIPでは効果が薄いため省略。magazine gravure style でグラビア感を統一。
2. ヘアメイク重視ポートレート
髪色・メイクの色指定がメイン。属性リーク(色が混ざる)対策が重要。

変換メモ: dark beige brown medium hair のように色+対象を隣接配置して属性リークを防止。メイクの色も beige gold eyeshadow とセットで記述。
3. エモーショナル構図(図書室×リブニット)
場所×服装×光の「世界観セット」で空気感を作る手法。

変換メモ: 「場所×服装の世界観セット」は構図4軸理論で解説しているテクニック。クリームニット+チェックスカート+木の椅子+本棚のテクスチャ対比(柔素材×硬い木)が美しさを引き立てている。looking away を negative prompt ではなく positive prompt に入れて視線を外させている。
4. 素人SNS風(意図的に品質を下げる)
「作り込みすぎない」ことでリアリティを出す逆張り手法。

変換メモ: 通常は high quality, professional 等を入れるが、このテーマでは逆に low quality photo look を強調。negative promptにも professional lighting, studio background, perfect composition を入れてプロ感を排除。
5. 1990sレトロデジカメ風
フラッシュ+粒子+露出オーバーでレトロ感を演出。

変換メモ: (on-camera flash:1.4) と (film grain:1.3) を強調してレトロ感の核心要素を強化。disposable camera aesthetic(使い捨てカメラ風)で全体のトーンを統一。赤提灯の光が横から、フラッシュが正面からという二重光源が再現されている。
6. あおり(from below)で迫力
低アングルで自信とパワーを表現。

変換メモ: (from below:1.4) を強調しないとアングルが効かないことがある。24mm wide angle で広角パースの誇張を出し、looking down at viewer で見下ろし視線に。
7. 俯瞰(from above)で可愛さ
6番と同じ設定でアングルだけ変更。印象の差を比較。

変換メモ: 6番と被写体・服装は同じだが、from below → from above、standing → sitting、confident → gentle lonely と変えるだけで印象が180度変わる。構図4軸のうち「カメラの高さ」だけで、パワフル↔キュートの切り替えが可能。
8. 逆光+透明感
バックライティングでシルエットと輪郭の光を表現。

変換メモ: (strong backlighting:1.4) + golden rim light + silhouette face の三重指定で逆光を強制。water surface reflections, sparkles で水面の光を追加。ethereal atmosphere で全体の透明感を統一。z-image-turboの逆光表現は、光の筋と被写体の輪郭が明確に分離される傾向がある。
9. オフィス蛍光灯のリアリティ
日常オフィスの蛍光灯+窓光の組み合わせ。

変換メモ: NB2版では「Canon EOS R5」が指定されていたが削除。代わりに 50mm f/1.4 のレンズスペックのみ残した。(fluorescent light:1.2) でオフィスの蛍光灯感を出しつつ、afternoon window light で窓からの自然光も混ぜている。
10. 前ボケ+窓越し三層構図
カフェの窓越しに撮影した三層構図(前景ボケ+被写体+背景ボケ)。

変換メモ: (shot through window glass:1.3) と (blurry foreground:1.3) の二重強調で窓越し撮影を強制。z-image-turboで三層構図(前ボケ+被写体+背景ボケ)が見事に再現された。glasses の指定も正確に反映。
変換結果の総評
よく再現できたもの
| テーマ | 再現度 | 特に良かった点 |
|---|---|---|
| #3 図書室エモ | ★★★★★ | 場所×服装×光の世界観が完璧 |
| #5 レトロ居酒屋 | ★★★★★ | フラッシュ+粒子+赤提灯の雰囲気 |
| #8 逆光ビーチ | ★★★★★ | シルエット+水面反射+透明感 |
| #10 窓越しカフェ | ★★★★★ | 三層構図の再現が見事 |
| #1 プールサイド | ★★★★☆ | 水着・ポーズは正確。リゾート感もある |
NB2→z-image-turbo変換で学んだこと
- 構図系の要素は明示的に指定する:
from below,shot through window等の構図指定はプロンプトに含めないと効かない。なお、重み付け構文(from below:1.4)の数値による強弱変化は確認されていない - 色+対象は必ず隣接:
dark beige brown medium hairのようにセットで書く - 「世界観セット」はSD系でも効果的: 場所×服装×光の三角形はCLIPのトークンマッチングでも機能する
- 「品質を下げる」指示もSD系で有効:
low quality photo look,film grain等のレトロ/素人感指定は予想以上に効果的 - 逆光表現はz-image-turboが得意:
backlighting+rim light+silhouetteの組み合わせで美しい逆光が出る










