結論を先に
- z-image-turboのデフォルト出力にはすでに軽いメイク(薄いリップカラー、アイライン、均一な肌)が乗っている
bare faceが最もメイク感を抑える効果があった。唇の色がベージュ寄りになり、肌の均一感が減って素肌に近づくno makeupはコントロールとの差がほぼなく、メイク除去効果が弱いnatural makeupminimal makeupfresh facenude makeupskin careはいずれもコントロールとの差が小さく、すっぴん表現としては不十分- 完全なすっぴんを目指すなら
bare faceを推奨するが、それでもデフォルトのメイク感を完全に消すことは難しい
実験設計
| 項目 | 値 |
|---|---|
| モデル | z-image-turbo(6B、写実特化蒸留) |
| ステップ | 8 |
| サンプラー | euler |
| スケジューラー | ddim_uniform |
| CFG | 1.0 |
| サイズ | 1024x1024 |
| seed | 3つ固定(全条件共通) |
| 各条件 | 3枚(3seed) |
| 合計 | 8条件 = 24枚 |
ベースプロンプト
メイクの有無を観察するため close-up face portrait を採用。
A00: control
| seed 1 | seed 2 | seed 3 |
|---|---|---|
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観察: デフォルト出力にはすでに軽度のメイクが確認できる。唇にはピンク〜コーラル系の色が乗り、目元には薄いアイラインが見える。肌は均一で滑らかに処理されている。seed 3ではネックレスとベール状の布が出現し、やや華やかな印象になっている。全体として「ナチュラルメイクをした女優」という出力がベースラインとなる。
A01: no makeup
| seed 1 | seed 2 | seed 3 |
|---|---|---|
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観察: コントロールとの差がほぼない。唇の色味、肌の均一感、目元のアイラインいずれもコントロールと同程度に残っている。seed 2で比較すると、構図・表情・メイク感のすべてがほぼ同一で、no makeup というキーワードがメイク除去として機能していない。
A02: bare face
| seed 1 | seed 2 | seed 3 |
|---|---|---|
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観察: 今回の検証で最も変化が大きかった条件。seed 2では唇の色がベージュ寄りに変わり、コントロールのピンク〜コーラル系と明確に異なる。肌はよりマットで、コントロールに見られたツヤ感が抑えられている。眉の輪郭もやや薄く、全体として化粧感が減少している。ただし完全な素肌というよりは「薄化粧を落とした直後」程度の変化にとどまる。
ラボ長コメント: 「薄化粧を落とした直後」程度って、正直すっぴんとは言えないでしょ。デフォルトのメイク感が強すぎるんだよね
A03: natural makeup
| seed 1 | seed 2 | seed 3 |
|---|---|---|
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観察: コントロールとの差がない。唇にピンク系の色味があり、肌は均一で滑らか、目元にも薄いアイラインが見える。デフォルト出力がすでに「natural makeup」相当であるため、このキーワードを追加しても出力が変わらないと考えられる。
A04: minimal makeup
| seed 1 | seed 2 | seed 3 |
|---|---|---|
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観察: コントロールとの差がわずか。seed 2で比較すると、唇の色がコントロールよりごくわずかに薄い可能性があるが、再現性のある差とは言い切れない。肌質や目元のメイク感はコントロールと同程度。natural makeup と同様、デフォルト出力との差が小さすぎて実用的な効果がない。
A05: fresh face
| seed 1 | seed 2 | seed 3 |
|---|---|---|
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観察: コントロールとの差がない。唇のピンク系色味、肌の均一感、目元のメイク感いずれもコントロールと同程度。fresh face は「清潔感のある顔」という意味合いで解釈されているようで、メイクの有無には影響していない。
A06: nude makeup
| seed 1 | seed 2 | seed 3 |
|---|---|---|
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観察: seed 2では頭部にベージュのスカーフ/布が出現しており、nude という単語が衣装や小物に影響を与えた可能性がある。メイク自体はコントロールと大きな差がない。唇にはピンク〜ベージュ系の色があり、肌は均一。nude makeup はメイクジャンルとしては「素肌感メイク」を指すが、モデルの出力上はコントロールとほぼ同等で、かつ nude の語義干渉による意図しない副作用が出るリスクがある。
A07: skin care
| seed 1 | seed 2 | seed 3 |
|---|---|---|
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観察: コントロールとの差がない。唇の色味、肌の質感、目元のメイク感いずれもコントロールと同程度。skin care はメイクの有無ではなく肌のコンディションに関するキーワードであり、メイク除去の効果はない。
まとめ
| 条件 | メイク除去効果 | 備考 |
|---|---|---|
| bare face | あり | 唇の色がベージュ寄りに、肌のマット感が増す |
| no makeup | なし | コントロールと差がない |
| natural makeup | なし | デフォルト出力がすでに同等 |
| minimal makeup | ほぼなし | わずかな差の可能性はあるが再現性が不明 |
| fresh face | なし | メイクではなく顔の印象に作用 |
| nude makeup | なし | nude の語義干渉で小物が変化するリスクあり |
| skin care | なし | メイクには影響しない |
z-image-turboのデフォルト出力には軽いメイクが含まれており、これを除去するのは容易ではない。bare face が最も効果的だが、それでも「完全なすっぴん」には至らない。メイク感をさらに減らしたい場合は、bare face に加えて no lipstick, no eyeliner のような個別のメイク要素を否定する表現の組み合わせを検討する余地がある(ただしポジティブプロンプト内の否定語(no X)はテキストエンコーダが正確に否定として解釈しない傾向がある点に注意)。
ラボ長コメント: えっと、すっぴんを出すのがこんなに難しいとは思わなかったですね。メイクを足す方向は色々効くのに、引く方向がほぼ無力なのは面白い発見かなと




























