結論
princess carryは男→女の学習バイアスが極めて強い 素直に書くと100%男性が抱く側になるholding horizontally(水平に持つ)が最初の突破口 体の物理的な位置関係を直接記述することでバイアスを迂回- 最終解は
giant muscular woman+east asian体格差を極端にしつつeast asianで人種を制御。3 seedすべてで安定 amazonianは人種を変えてしまう 体格差を出せるがjapaneseの指定が無効化される。east asianで回避可能- 男性の体を縦にする記述は逆転しやすい ただし
giantで体格差をつけると成功率が上がる
ゴール: ムキムキの美女がイケメンをお姫様抱っこしている画像。女性が立って男性を腕に抱えているシーン。
Step 0: まずは素直に
何も考えず、やりたいことをそのまま書きます。

結果: 完全に逆転。 男性が女性をお姫様抱っこしている。しかも浴衣を着た中年カップル。
問題点:
princess-carryingのバイアスが強すぎて、女性が抱く側にならないjapaneseが和服に引っ張られた- 女性はムキムキではなく普通体型
- 男性が中年に見える
princess carryは学習データ上「男→女」が圧倒的多数なので、主語を女性にしても効かない。別のアプローチが必要。
Step 1: 自然言語で役割を明確にする
冒頭に英語の自然文で「筋肉質な女性がスリムな男性を持ち上げている」と書き、体型・衣装も指定。
- 1girl, 1boy, 32yo muscular japanese woman princess-carrying a japanese man, simple white background
+ A strong muscular woman lifting and carrying a slim man in her arms, bridal carry pose. 1girl, 32yo japanese actress, athletic build, toned arms, sports bra and shorts. 1boy, 25yo japanese actor, slim build, casual t-shirt and jeans. studio lighting, gray background

進歩あり、でもまだ遠い。
うまくいった点:
- 女性のアスレチック体型が出た(腹筋・上腕の筋肉が見える)
- 男女の衣装差が指定通り
- 2人が分離して描画された(融合なし)
問題点:
- お姫様抱っこのポーズになっていない 足上げや並んで立つような構図
bridal carry poseでもポーズの精度は上がらなかった
メモ: 自然言語で「lifting and carrying」と記述しても、出力は「2人がフィットネスポーズを取っている」程度の構図にとどまった。ポーズの突破には別のアプローチが必要だった。
Step 2: 「水平に持つ」で突破
ここが転機。princess carryという単語を使いつつ、holding horizontally(水平に持つ)とoff the ground(地面から離れている)でポーズの物理的な位置関係を記述。
- A strong muscular woman lifting and carrying a slim man in her arms, bridal carry pose.
+ A tall muscular woman holding a man horizontally in her arms. She stands upright, he is off the ground with his legs dangling.
追加した要素:
holding horizontally– 男性の体の向き(水平)を明示She stands upright, he is off the ground– 女性が立ち、男性が浮いている位置関係bodybuilder physique, defined abs– 女性の筋肉をより具体的に

初めて意図通りの構図が出た!
- 女性が直立し、男性が水平に浮いている
- 女性のボディビル体型が明瞭(腹筋・腕の筋肉)
- 男性がリラックスした表情で抱えられている
ただし問題もある:
- 男性の頭が下がりすぎ(ダンスのディップに近い)
- 完璧なお姫様抱っこではなく「水平持ち」
holding horizontallyがバイアスを突破できた理由は、princess carryのような特定ポーズ名ではなく、体の物理的な位置関係を直接記述したことにある。
Step 3: 最終版(3 seed)
Step 2のプロンプトをベースに、男性の肌色を色白に調整して3 seedで安定性を確認。
- 1girl, 32yo japanese actress, bodybuilder physique, defined abs, sports bra.
+ 1girl, 32yo japanese actress, bodybuilder physique, visible abs, gray sports bra, black leggings.
- 1boy, slim japanese man, t-shirt and shorts, relaxed expression.
+ 1boy, slim japanese actor, fair skin, pale complexion, gray t-shirt, shorts, smiling.
| seed 42 | seed 123 | seed 789 |
|---|---|---|
![]() | ![]() | ![]() |
3枚とも安定。 すべて「女性が直立、男性が水平に浮いている」構図。
共通する特徴:
- 女性の筋肉体型が安定(腹筋・腕の筋肉が3枚とも明瞭)
- 衣装の指定が安定(スポーツブラ+レギンス vs Tシャツ+ショーツ)
- 男性が笑顔
共通する限界:
- 男性の頭がやや下がる傾向
- 完全なお姫様抱っこ(膝裏と背中を支える)ではなく、水平持ちに近い
Step 4: amazonianで体格差を極端にする
holding horizontallyは安定するが、水平持ちであってお姫様抱っことは言いにくい。男性の体をもっと起こしたい。体格差を極端にすればバイアスに勝てるのではと考え、amazonianを使用。

構図は過去最高。 女性が男性を抱えており、サイズ差もある。しかし**amazonianが人種を変えてしまった。** japanese actressと書いているにもかかわらず、女性が日本人に見えない。
amazonianは体格だけでなく民族的なイメージも含んでいるようだ。この構図を維持しつつ人種を制御する必要がある。
Step 5: giant + east asianで最終突破
amazonianをgiant muscular womanに置換し、japaneseをeast asianに変更。east asianはモデルが人種をより柔軟に解釈する。
- A very tall amazonian woman effortlessly carrying a small man in princess carry.
+ A giant muscular woman effortlessly carrying a slim man in princess carry, like he weighs nothing.
- 1girl, 32yo japanese actress, extremely muscular, tall, sports bra, leggings.
+ 1girl, 32yo east asian actress, tall powerful build, muscular arms and legs, sports bra, leggings, smiling.
- 1boy, short slim fair-skinned japanese man, t-shirt, shorts, looking up at her.
+ 1boy, slim fair-skinned east asian man, oversized t-shirt, shorts.
変更ポイント:
amazonian→giant muscular woman– 体格差を維持しつつ民族イメージを排除japanese→east asian– 人種指定を緩和。モデルがアジア人の顔を出しやすくなるsmall→slim–petiteやsmallは男性を子供化するリスクがあるlike he weighs nothing– 「軽々と」のニュアンスを追加
| seed 42 | seed 123 | seed 789 |
|---|---|---|
![]() | ![]() | ![]() |
3枚とも成功! すべて「筋肉質な女性が男性をお姫様抱っこしている」構図。
- 女性の筋肉が3枚とも明瞭(腹筋・肩・腕)
- 女性がアジア人に見える(
east asianが効いている) - 男性が成人(
slimのみで子供化を回避) - seed 789は男性の上半身が最も起きており、お姫様抱っこに最も近い
メモ:
east asianが有効に機能した。推測ではあるが、japaneseより上位の概念を使うことで、顔の特徴の選択の幅が広がった可能性がある。また、giantを使うことで、アマゾネス的な民族イメージのバイアスなしに体格差を表現できることも確認された。
失敗パターン集
最終版にたどり着くまでに試した失敗パターンも記録しておく。
失敗A: 男性の上半身を起こす記述
holding horizontallyの段階で、男性をもっと起こせないかと考えて試した。

逆転。 sits upright in her armsとhis arm around her neckが、男性を立っている(=抱く側の)主体として解釈された。
失敗B: ローアングルで縦向きを狙う
ローアングルからの撮影で女性の巨大さを強調し、男性を斜めに抱える構図を狙った。

美しいお姫様抱っこが出た。ただし男→女。 ローアングル、斜めの体勢、筋肉質な体 — 欲しかった構図がほぼ完璧に出ている。性別だけが逆。
まとめ
試行を重ねて判明したこと:
princess carryは性別バイアスが極めて強い 素直に書くと100%男→女になる。自然言語で明示しても効かないholding horizontallyで最初の突破 ポーズ名ではなく物理的な位置関係を記述することでバイアスを迂回giant muscular woman+east asianが最終解 体格差を極端にしつつeast asianで人種を制御。amazonianは人種を変えるので使わないjapanese→east asianが効く場面がある 人種指定がうまくいかないとき、上位概念に緩和するのは有効な手段petite/smallは男性を子供化するリスクがあるslimのみが安全
2人構図は1人構図と比べてプロンプトの難易度が格段に上がる。特に性別の役割逆転は、モデルの学習データのバイアスとの戦いになる。今回のように「ポーズ名を避けて物理的位置関係を記述する」「人種指定を緩和する」「体格差で力関係を暗示する」といったテクニックの組み合わせが必要になる。













