結論を先に
sculpted from wet mudが最も「泥でできた服」として認識される。 5種の表現を比較した結果、mud dress(最短表現)は3/3で「泥色のボロ布」になり、泥素材としての認識が弱い。sculpted from wet mudとformed from dripping mudは3/3で泥の光沢・立体感が明確に出た- 面積の大きい衣装ほど泥素材が映える。 ドレス・コート・コルセットは泥の造形が際立つが、ビキニは3/3で「泥まみれの布ビキニ」に解釈された。面積が小さすぎると泥素材としての認識が弱まる
- 質感修飾語で泥の状態をコントロールできる。
rough textured mud with cracksは乾燥ひび割れ、glossy smooth mudはラテックス的光沢、mud mixed with water semi-transparentは透明感のある泥ドレスと、質感修飾語の効果は3/3で安定して出る - 背景への副作用に注意。
thick clay-like mudやrough textured mud with cracksは背景に巨大な泥壁やテクスチャが出現しやすい。シンプルな背景を維持したい場合はwet dripping mudが最も安定する
実験設計
| 項目 | 値 |
|---|---|
| モデル | z-image-turbo(6B、写実特化蒸留) |
| ステップ | 8 |
| CFG | 1.0 |
| サイズ | 1024x1024 |
| seed | 3つ固定(42, 43, 44) |
| フレーミング | full body(一部upper body) |
| 合計 | 17条件 × 3seed = 51枚 |
ベースプロンプト
白背景・スタジオ照明で泥の質感を視認しやすい条件に統一した。
評価基準
- 泥素材の認識度: 「泥でできた服」と「泥がついた服」が区別できるか
- 衣装形状の維持: 指定した衣装のシルエットが崩れていないか
- 質感の再現度: 修飾語が質感に反映されているか
- 背景への副作用: 白背景が維持されているか、泥のテクスチャが背景に漏れていないか
実験1: 基本表現の比較(5条件)
「泥でできた服」を英語でどう表現すれば意図通りに生成されるかを比較する。
E1-1: mud dress(最短表現)
| seed 42 | seed 43 | seed 44 |
|---|---|---|
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観察: 3/3で「泥色のボロ布ドレス」になった。裾がギザギザに裂けた布状で、泥の立体的な質感は弱い。ドレスの表面は布地のドレープが残っており、「泥がついた布ドレス」という解釈に近い。肌や脚にも泥が付着している。
E1-2: dress made of mud(説明的表現)
| seed 42 | seed 43 | seed 44 |
|---|---|---|
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観察: 3/3で泥素材として認識された。mud dress と比較して泥の塊感・立体感が増している。裾から泥が滴り落ちる表現が3/3で出現。ドレスの丈は膝上〜膝丈で、E1-1よりも短い傾向。肌への泥付着も多い。
E1-3: dress sculpted from wet mud(成形表現)
| seed 42 | seed 43 | seed 44 |
|---|---|---|
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観察: 3/3で最も「成形された泥のドレス」感が強い。光沢のある湿った泥がコルセット状のシルエットを形成しており、体にフィットした造形になっている。泥の粒や気泡の立体テクスチャがドレス表面に見える。足元に泥の水たまりが広がる演出も安定して出る。布地の面影はなく、明確に「泥という素材で成形された服」として認識できる。
ラボ長: sculptedって入れるだけでこんなに変わるの、面白い。泥を削り出して作った服っていう解釈がちゃんとされてる。
E1-4: wet clay dress(粘土表現)
| seed 42 | seed 43 | seed 44 |
|---|---|---|
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観察: 3/3で均一な泥の表面を持つドレスが生成された。sculpted from wet mud と比べて表面が滑らかで、粘土を薄く伸ばしたような質感。光沢は弱めで、マットな仕上がり。シルエットはタンクトップ型のワンピースで、丈はseed 42が膝丈、seed 43/44がミニ丈。足元に泥の水たまりと泥塊がある。髪が濡れている表現も3/3で出る。
E1-5: dress formed from dripping mud(滴る泥表現)
| seed 42 | seed 43 | seed 44 |
|---|---|---|
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観察: 3/3で裾から泥が滴り落ちる動的な表現が出た。sculpted from wet mud と比較して光沢がやや強く、泥の粘性を感じる仕上がり。ドレスの丈はミニ丈が中心。泥の粒や塊がドレス表面に点在し、裾からの滴りが足や地面まで伸びている。肌にも飛沫が多い。
実験1まとめ
| 表現 | 泥素材感 | ドレス形状 | 特徴 |
|---|---|---|---|
mud dress | △ | ◎ | 布ドレスに泥が付着した解釈になりやすい |
dress made of mud | ○ | ○ | 泥素材として認識されるが、塊感の分布にばらつきあり |
dress sculpted from wet mud | ◎ | ◎ | 最も安定して「成形された泥の服」が出る |
wet clay dress | ○ | ◎ | 滑らかで均一な質感。粘土寄りの解釈 |
dress formed from dripping mud | ◎ | ○ | 滴り・動きの表現が強い。光沢が強め |
推奨: sculpted from wet mud を基本表現として使い、動きを足したい場合は formed from dripping mud を使う。
実験2: 衣装タイプバリエーション(7条件)
実験1で最良だった sculpted from wet mud をベースに、衣装の形状を変えて泥素材との相性を検証する。
E2-1: ビキニ
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|---|---|---|
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観察: 3/3で「泥まみれの布ビキニ」になった。ビキニの紐・布地の構造が明確に残っており、泥素材というよりは泥で汚れたビキニという解釈。面積が小さすぎると泥を成形する面がないため、素材としての表現が困難になる。seed 43では布地が紺色のまま残っている。
E2-2: ロングコート
| seed 42 | seed 43 | seed 44 |
|---|---|---|
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観察: 3/3でコートのシルエットを維持した泥素材の衣装が生成された。表面に泥の装飾的な立体造形(貝殻状、葉脈状の模様)が出現し、アート作品のような仕上がり。特筆すべき副作用として、3/3で背景にコートの巨大クローズアップが合成されるレイヤー構造が出現。コートの面積が大きいため、泥の質感ディテールが最も豊かに表現される。
E2-3: ボディスーツ
| seed 42 | seed 43 | seed 44 |
|---|---|---|
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観察: 3/3で体に密着した泥のボディスーツが生成された。泥の光沢と密着感はドレスに匹敵する。seed 42では右側にゴースト(半透明の二重像)が出現。泥の厚みはドレスより薄く、体のラインがより強調される。
E2-4: コルセット+スカート
| seed 42 | seed 43 | seed 44 |
|---|---|---|
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観察: コルセット部分は3/3で泥の光沢・編み上げ構造が明確に出た。スカート部分は裂けたボロ布状になる傾向(3/3)。背景に泥の飛沫やアート的な壁面が出現するケースあり(seed 42)。コルセットのくびれ造形が泥素材の立体感と好相性。
E2-5: ブーツ
| seed 42 | seed 43 | seed 44 |
|---|---|---|
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観察: ブーツ自体は泥色のレザーブーツに近い仕上がりで、泥素材というよりは泥色の革靴に見える(3/3)。ドレス側に泥の影響が波及し、泥色の装飾的なドレスが生成される。コートと同様に背景にドレス/ブーツの巨大クローズアップが合成されるレイヤー構造が出現(2/3)。
E2-6: ジュエリー+クラウン
| seed 42 | seed 43 | seed 44 |
|---|---|---|
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観察: 3/3で泥色のアクセサリーが生成された。ネックレスは大粒の泥色ビーズ状、クラウンは花冠状の泥造形。ドレスにも泥色が波及し、全体的に統一されたアースカラーの装いになる。小物系は泥の「素材感」よりも「色味」への影響が強く出る傾向。
ラボ長: 泥のジュエリー、予想より上品にまとまってる。ハイブランドのコンセプトフォトみたい。
E2-7: 着物
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|---|---|---|
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観察: 着物のシルエット(長い袖、帯、裾の広がり)は3/3で維持されている。泥の質感は着物の模様と混在する形で表現され、泥の光沢と着物の文様が共存するユニークな仕上がり。コートと同様に背景に巨大な着物クローズアップのレイヤー構造が出現(2/3)。袖の先端から泥が滴る表現もある。
実験2まとめ
| 衣装タイプ | 泥素材感 | 形状維持 | 背景副作用 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| ビキニ | △ | ◎ | なし | 面積不足で泥素材化しにくい |
| ロングコート | ◎ | ◎ | 大 | 装飾的な泥造形。レイヤー構図が出る |
| ボディスーツ | ○ | ○ | 小 | 体密着で泥の光沢が出る。ゴーストあり |
| コルセット+スカート | ◎ | ◎ | 中 | コルセットの立体感と好相性 |
| ブーツ | △ | ◎ | 大 | 泥色レザーに近い。レイヤー構図あり |
| ジュエリー+クラウン | ○ | ◎ | なし | 色味への影響が強い。素材感は弱め |
| 着物 | ○ | ◎ | 大 | 着物模様と泥光沢が共存 |
推奨: ドレス(実験1)とコルセット+スカートが泥素材感と形状維持のバランスが最も良い。面積の大きい衣装(コート、着物)は泥の造形が豊かだが背景副作用に注意。
実験3: 質感のコントロール(5条件)
ドレス × sculpted from をベースに、泥の状態を修飾語で変化させる。
E3-1: wet dripping mud(湿った滴る泥)
| seed 42 | seed 43 | seed 44 |
|---|---|---|
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観察: 実験1の sculpted from wet mud に dripping を追加した形。3/3で裾から泥が滴り落ちる表現が強まった。ドレス表面の光沢が増し、泥の粒や気泡が点在する。背景はシンプルな白〜グレーが維持されている。
E3-2: thick clay-like mud(粘土状の厚い泥)
| seed 42 | seed 43 | seed 44 |
|---|---|---|
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観察: 3/3でドレスの厚みが増し、表面に装飾的な立体造形(渦巻き、球体、葉脈状のパターン)が出現。泥の粘度が高い印象。副作用として背景に巨大な泥壁が出現(2/3)。泥壁にも同様の立体造形が広がり、アートインスタレーション的な構図になる。
E3-3: glossy smooth mud(光沢のある滑らかな泥)
| seed 42 | seed 43 | seed 44 |
|---|---|---|
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観察: 3/3で表面が非常に滑らかで、強い光の反射がある。ラテックス素材に近い光沢感。泥の粒子感はほぼなく、均一な表面。ドレス丈は膝丈が中心。背景に泥の渦巻きアートが出現(2/3)。泥というよりも「光沢のあるアースカラー素材」に見える面もある。
E3-4: rough textured mud with cracks(ひび割れのある粗い泥)
| seed 42 | seed 43 | seed 44 |
|---|---|---|
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観察: 3/3で乾燥した大地のひび割れテクスチャがドレス全体に明確に出た。他の条件とは質感が正反対で、光沢がなくマットな仕上がり。ドレスの表面が乾燥した泥のパッチワーク状になっている。背景にもひび割れ泥壁が出現(3/3)。足元は乾いた泥の破片が散らばっている。湿った泥の条件と対比させると非常に印象的。
ラボ長: これすごい。干上がった湖底みたいなテクスチャがそのままドレスになってる。ファンタジーコスチュームとして普通にあり。
E3-5: mud mixed with water, semi-transparent(水と混ざった半透明の泥)
| seed 42 | seed 43 | seed 44 |
|---|---|---|
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観察: 3/3で透明〜半透明のドレスに泥の粒子が浮遊するユニークな仕上がり。ガラスや氷のような透明素材の中に泥が封入されたような質感。泥というよりは「泥入りの樹脂」に近い。3/3で体のラインが透けて見え、他の条件とは全く異なる方向性。
実験3まとめ
| 質感修飾語 | 視覚的特徴 | 背景副作用 | 泥らしさ |
|---|---|---|---|
wet dripping mud | 光沢、滴り、動的 | 小 | ◎ |
thick clay-like mud | 厚み、装飾的造形 | 大 | ○ |
glossy smooth mud | 強い光沢、滑らか | 中 | △(ラテックス的) |
rough textured mud with cracks | ひび割れ、マット | 大 | ◎ |
mud mixed with water semi-transparent | 透明、泥粒子浮遊 | 小 | △(樹脂的) |
推奨: 湿った泥なら wet dripping mud、乾いた泥なら rough textured mud with cracks が最も泥らしい質感を安定して出す。
全体まとめ
「泥でできた服」をプロンプトで表現するための知見:
- 表現の核は
sculpted from。 この語があると「泥で成形された」という解釈になり、「泥で汚れた」と区別される - 衣装面積が大きいほど有利。 ドレス、コート、コルセットは泥造形が映えるが、ビキニのような小面積は困難
- 質感は修飾語で制御可能。 wet/dripping(湿潤)、rough/cracks(乾燥)で泥の状態を明確にコントロールできる
- 背景副作用はトレードオフ。 質感が強い修飾語ほど背景に泥のテクスチャが漏れやすい





















































