結論を先に
- low angle はカメラ位置が下がり、見上げる構図になる。背景のイルミネーションが消え、壁面や天井の照明に置き換わる傾向がある
- high angle は俯瞰視点となり、地面の埋め込みライトが目立つ構図に変化する。イルミネーションの並木は消失する
- dutch angle はcontrolとほぼ同じ正面構図で、画面の傾きは発生しなかった。背景のイルミネーション描写に大きな差はない
- from behind は被写体が背中を向けた構図になり、3枚中2枚でイルミネーションのアーチ型トンネル構造が生成された
- overhead は真上からの俯瞰となり、被写体が草地に横たわる構図に変化する。イルミネーションは球状のガーデンライトに変化した
- through lights は前景にイルミネーションのボケが入り、バストアップ寄りの構図になった。full bodyの指定が無視される傾向がある
- fish eye は円形の樽型歪みが画面全体に発生し、街灯型の照明インスタレーションの中に立つ構図が3枚とも共通して生成された
実験設計
| 項目 | 値 |
|---|---|
| モデル | z-image-turbo(6B、写実特化蒸留) |
| ステップ | 8 |
| サンプラー | euler |
| スケジューラー | ddim_uniform |
| CFG | 1.0 |
| サイズ | 1024x1024 |
| seed | 3つ固定(全条件共通) |
| 各条件 | 3枚(3seed) |
| 合計 | 8条件 = 24枚 |
ベースプロンプト
イルミネーション環境でのカメラアングル効果を検証した。
A00: control
| seed 1 | seed 2 | seed 3 |
|---|---|---|
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観察: 3枚ともイルミネーションで装飾された並木の前に立つ全身構図。カメラは目線〜やや低めの高さで、被写体は画面中央に配置されている。背景の木にはLEDの電飾が巻かれており、夜景の雰囲気が出ている。s1は手前に植栽が写り込み、s3はやや斜め横からの構図。
A01: low angle
| seed 1 | seed 2 | seed 3 |
|---|---|---|
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観察: 3枚ともカメラが低い位置から被写体を見上げる構図に変化している。controlと比較すると、背景のイルミネーション並木が完全に消失し、s1は天井の埋め込みダウンライトが並ぶコンクリート壁面、s2は壁面のウォールライト、s3は建物外壁に取り付けられた電球列に変わっている。被写体の足元が画面下部に近づき、脚が長く見える効果がある。low angleの指定は構図に確実に反映されるが、背景のイルミネーション並木との共存は難しい。
A02: high angle
| seed 1 | seed 2 | seed 3 |
|---|---|---|
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観察: 3枚ともカメラが上方から被写体を見下ろす構図になっている。背景は地面が大きく映り、イルミネーション並木は完全に消えた。s1は斜め上からの全身、s2は地面に等間隔で埋め込まれた丸型ライトが特徴的な広場、s3も地面の埋め込みライトが点在する構図。被写体の頭頂部が見え、影が地面に落ちている。high angleはlow angle同様に構図変化は確実だが、イルミネーション並木は維持されない。
A03: dutch angle
| seed 1 | seed 2 | seed 3 |
|---|---|---|
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観察: 3枚とも画面の傾き(ダッチアングル特有の斜め構図)は発生していない。controlと同様に水平が保たれた正面構図のままである。背景にイルミネーション並木が描かれている点もcontrolと共通しており、s1は縦に流れる電飾のカーテン、s2・s3は並木のイルミネーションが背景に配置されている。dutch angleの指定はz-image-turboでは画面の傾きとして反映されず、controlとの視覚的な差がない。
A04: from behind
| seed 1 | seed 2 | seed 3 |
|---|---|---|
![]() | ![]() | ![]() |
観察: 3枚とも被写体が背中を見せた構図になっており、from behindの指定は確実に反映されている。s1はイルミネーションのアーチ型トンネルの中で振り返る構図、s2も同様のアーチ型トンネルで奥に消失点がある構成、s3は縦に垂れるイルミネーションカーテンの円筒形構造の中に立っている。3枚中3枚でイルミネーションが建造物的な構造(トンネル、カーテン)として描かれており、controlの並木とは異なるイルミネーション表現が生成された。被写体はいずれもやや振り返るポーズをとっている。
A05: overhead
| seed 1 | seed 2 | seed 3 |
|---|---|---|
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観察: 3枚とも真上に近い俯瞰視点で撮影された構図。被写体は草地の上に仰向けに横たわっており、全身が画面内に収まっている。イルミネーションは並木ではなく、地面から生える球状のガーデンライトとして描かれ、被写体の周囲に密集している。s3では被写体を中心にイルミネーションが放射状に広がり、樹木の枝にも電飾が巻かれている。overhead指定による真俯瞰構図は安定して再現されるが、「立っている全身」ではなく「横たわっている全身」になる点に注意が必要。
A06: through lights
| seed 1 | seed 2 | seed 3 |
|---|---|---|
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観察: 3枚ともイルミネーションの光が前景にボケとして入り込む構図になっている。カメラと被写体の間に枝やイルミネーションの光源があり、大きな丸ボケが画面手前に重なっている。s1・s2・s3いずれもバストアップ〜ウエストアップの構図で、full bodyの指定は反映されていない。背景のイルミネーション並木のボケも大きく、被写体の顔にピントが合っている。through lightsは前景ボケの効果として安定して機能するが、全身構図との両立は困難。
A07: fish eye
| seed 1 | seed 2 | seed 3 |
|---|---|---|
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観察: 3枚とも画面全体に円形の樽型歪みが発生しており、魚眼レンズの効果が明確に再現されている。画面の四隅が暗くなるビネット効果も確認できる。3枚すべてで被写体は街灯型の照明ポールが林立するインスタレーション空間に立っており、イルミネーション並木ではなく球形ランプの街灯柱に変化している。s2・s3では地面が反射素材(鏡面やガラス)のように描かれ、照明が映り込んでいる。fish eyeの歪み効果は安定して再現され、独特の空間の広がりが表現される。
まとめ
| 条件 | 構図変化 | イルミネーション維持 | 特記事項 |
|---|---|---|---|
| control | - | 並木の電飾 | 基準 |
| low angle | 見上げ構図 | 消失 | 壁面・天井の照明に置換 |
| high angle | 見下ろし構図 | 消失 | 地面の埋め込みライトに置換 |
| dutch angle | 変化なし | 維持 | 画面の傾きは発生せず |
| from behind | 背面構図 | トンネル型に変化 | 振り返りポーズが安定 |
| overhead | 真俯瞰 | ガーデンライトに変化 | 被写体が横たわる |
| through lights | 前景ボケ | 維持(ボケ化) | full bodyが無視される |
| fish eye | 樽型歪み | 街灯型に変化 | ビネット効果あり |
カメラアングル系のキーワードは構図の変化自体は安定して反映されるものの、dutch angleだけは画面の傾きとして機能しなかった。
一方、アングルを変えると背景のイルミネーション描写が大きく変化する傾向がある。controlでは並木に巻かれた電飾だったものが、low angleでは天井照明、high angleでは地面のライト、from behindではトンネル構造、fish eyeでは街灯型インスタレーションにそれぞれ変化した。カメラアングルとイルミネーションの種類には強い相互作用がある。
through lightsは前景ボケを安定して生成できるが、full body指定との両立が難しい。ポートレート的な使い方に適している。

























