AI画像生成で「理想の顔立ち」を作りたいとき、oval face(卵型)やhigh cheekbones(高い頬骨)といった骨格系のキーワードは効くのだろうか。顔の輪郭や骨格に関するプロンプトを5条件で比較し、実際に顔の造形が変わるかを検証した。
実験条件
被写体標準の1girl, 32yo japanese actressを使い、クローズアップのポートレート条件で統一した。
各条件で追加したキーワードは以下の通り。
| 条件 | 追加キーワード |
|---|---|
| コントロール | なし(ベースのみ) |
| oval face | oval face, elongated face shape |
| high cheekbones | high cheekbones, angular face |
| round face | round face, soft jawline |
| narrow jaw | narrow jaw, V-shaped chin, small face |
seed固定(1001, 1111, 1234)で各条件3枚ずつ、計15枚を生成した。
コントロール(ベースのみ)
まずはベースプロンプトのみの出力を確認する。
| seed 1001 | seed 1111 | seed 1234 |
|---|---|---|
![]() | ![]() | ![]() |
seed1001はコラージュ風の複数カット構成、seed1234は植物が顔に重なる構図となり、close-up portraitの指定にもかかわらず安定しない出力が混ざった。seed1111はスタンダードな正面ポートレートで、やや丸みのある標準的な輪郭が確認できる。
実験1: oval face, elongated face shape
| seed 1001 | seed 1111 | seed 1234 |
|---|---|---|
![]() | ![]() | ![]() |
seed1001はベールのかかった構図となり輪郭の評価が難しいが、顔自体はやや丸みが残っている。seed1111はコントロールと比較して大きな変化は確認できなかった。seed1234はアップヘアで顎ラインが露出しており、3枚中1枚でやや面長な印象が観察された。ただし「明確に卵型になった」と言えるほどの変化ではない。
実験2: high cheekbones, angular face
| seed 1001 | seed 1111 | seed 1234 |
|---|---|---|
![]() | ![]() | ![]() |
この条件では5条件の中で最も変化が観察された。3枚中3枚で頬骨付近の陰影が強調され、顔全体がやや引き締まった印象になっている。特にseed1111では頬の張りがコントロールと比較して目立ち、seed1234では頬骨の影がはっきりと確認できた。angular faceの影響か、全体的にシャープな顔立ちに寄る傾向があった。
ラボ長: cheekbonesが一番わかりやすく効いてるの面白い。頬骨って陰影で表現しやすいからかな。輪郭そのものを変えるより、影の付き方で「それっぽく見せる」方が得意なのかも。
実験3: round face, soft jawline
| seed 1001 | seed 1111 | seed 1234 |
|---|---|---|
![]() | ![]() | ![]() |
3枚中2枚(seed1001, seed1234)で顎のラインが丸みを帯び、頬がふっくらした印象が確認された。seed1111もやや丸みが増しているが、コントロールとの差は小さい。round faceは輪郭の丸さとして反映される傾向があるが、劇的な変化というよりは微妙な調整にとどまった。
実験4: narrow jaw, V-shaped chin, small face
| seed 1001 | seed 1111 | seed 1234 |
|---|---|---|
![]() | ![]() | ![]() |
3枚中2枚(seed1001, seed1234)で顎先が細くなり、顔全体がやや面長に見える傾向が観察された。seed1111は顎先が若干細い程度で、コントロールとの差は限定的だった。small faceの効果として顔面積が小さくなるというよりは、顎のラインが引き締まる方向に作用している印象を受けた。
ラボ長: narrow jawとV-shaped chinを3語も使って、やっと「ちょっと顎が細い?」レベルなの正直つらい。骨格系プロンプト、コスパ悪すぎでは。
同シード横並び比較
seed1111で全5条件を横並びにする。
| コントロール | oval face | high cheekbones | round face | narrow jaw |
|---|---|---|---|---|
![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
同一seedでも人物の同一性は保持されず、別人として生成されている点に注意が必要だ。輪郭の変化を評価する場合、同一人物の顔型が変わるのではなく「そのキーワードに引きずられた別の人物が生成される」という理解が正確だろう。
その上で比較すると、high cheekbonesが最も視覚的に識別可能な変化を生んでおり、round faceとnarrow jawは微妙な差にとどまった。oval faceはほぼコントロールと区別がつかなかった。
まとめ
| 条件 | 効果 | 備考 |
|---|---|---|
| oval face, elongated face shape | 微弱 | 3枚中1枚でやや面長の傾向。明確な効果とは言い難い |
| high cheekbones, angular face | 中程度 | 3枚中3枚で頬骨の陰影が強調。最も効果が観察された条件 |
| round face, soft jawline | 微弱〜弱 | 3枚中2枚で丸みの傾向。ただし変化は控えめ |
| narrow jaw, V-shaped chin, small face | 弱 | 3枚中2枚で顎が細い傾向。3語を投入した割に変化は限定的 |
骨格系のプロンプトで最も効果が確認できたのはhigh cheekbones, angular faceだった。頬骨は陰影として表現しやすいためか、輪郭そのものを変えるキーワード(oval, round, narrow jaw)よりも視覚的に反映されやすい傾向があった。
一方、oval faceやround faceのような輪郭の形状指定は微弱な効果にとどまり、3語を費やしたnarrow jaw, V-shaped chin, small faceもコストに見合う効果は限定的だった。顔の印象を変えたい場合、骨格・輪郭よりもメイクや表情のキーワードの方が効率的かもしれない。
ラボ長: 結局、顔の骨格を言葉でコントロールするのって相当難しいってことがわかった。cheekbonesだけは覚えておいて損ないけど、あとはトークンの無駄遣い感ある。

















