【実験】衣装素材プロンプト検証|10種の質感再現度を比較

【実験】衣装素材プロンプト検証|10種の質感再現度を比較

結論を先に

  • 素材キーワードの質感再現度は高い。 lace、leather、denim、knitは3/3で素材が明確に識別できる質感を生成した。silkは光沢の再現は良好だが、花柄などの装飾パターンが付加される副作用がある(3/3)。meshは網目の再現度が高く透け感も出るが、色が黒系に変化する傾向がある。
  • 形状キーワードも有効。 tight-fittingは体のラインに沿ったフィット感を再現し、loose-fittingはゆとりのあるシルエットを生成した。frillyは襟・袖・裾にフリル装飾を安定して付加する。
  • 副作用として最も注意すべきは、素材指定による色の変化。 leatherはダークブラウン〜黒に、meshは黒系に、silkはグレー系に変化しやすい。白を維持したい場合はwhiteを明示する必要がある。

実験設計

項目
モデルz-image-turbo(6B、写実特化蒸留)
ステップ8
CFG1.0
サイズ1024x1024
seed3つ固定(全条件共通)
フレーミングupper body
各条件3枚(3seed)
合計11条件 × 3 = 33枚

ベースプロンプト

ベースプロンプト
1girl, 32yo japanese actress, wearing {MATERIAL} top, standing, facing camera, upper body, simple white background, soft studio lighting

シンプルな白背景・スタジオ照明で、素材の質感が最も視認しやすい条件を選定した。上半身のみに統一することで衣服のテクスチャに注目しやすくしている。

評価基準

画像の以下の属性を観察し記録した:

  • 素材の質感再現: 光沢、凹凸、織り目等の視覚的特徴が素材として識別可能か
  • 形状指定の反映度: タイト・ゆったり・フリル等のシルエット変化が出ているか
  • 衣服のシルエット変化: コントロール(無指定)と比較してシルエットが変わったか
  • 被写体への副作用: 肌色、表情、ポーズ等に素材指定が意図しない影響を与えていないか

A. 素材キーワード比較(7条件)

素材を1つずつ変更し、質感の再現度とシルエットへの影響を比較する。

A00: コントロール(素材指定なし)

プロンプト
1girl, 32yo japanese actress, wearing white top, standing, facing camera, upper body, simple white background, soft studio lighting
seed 1seed 2seed 3
コントロール s1コントロール s2コントロール s3

観察: 3枚ともシンプルな白トップスを着用。seed 1はニット調(ベージュ・グレーの2着構図)、seed 2は白Tシャツ(複数人構図)、seed 3は白トップス+背景にテキスト装飾が出現。素材指定なしの場合、トップスの形状・素材はseedごとにばらつきが大きく、ニット・Tシャツ・ブラウスなどが混在する。白背景の指定は2/3で概ね維持されている。

A01: lace top(レース)

追加キーワード
lace top
seed 1seed 2seed 3
レース s1レース s2レース s3

観察: 3/3でレースの花柄・網目模様が明確に再現されている。seed 1は白レースで3人並び構図、seed 2はベージュ系レースブラウスで腕を上げたポーズ、seed 3は黒レースで肌の透け感が出ている。レース模様は繊細で、織り目のディテールが高い。色はwhiteを指定しても黒や暗色に変わるケースがあり(1/3)、レースと黒の結びつきが強い。シルエットはコントロールと比べてやや体に沿ったフィット感に変化する傾向がある。

A02: leather top(レザー)

追加キーワード
leather top
seed 1seed 2seed 3
レザー s1レザー s2レザー s3

観察: 3/3でレザー特有の光沢・なめらかな表面が再現されている。seed 1はグレーブラウンのクロップドレザートップ、seed 2はブラウンのライダースジャケット風(ジッパー・金具付き)、seed 3は黒レザーの身頃+メッシュ袖の組み合わせ。色はいずれもダークトーンに変化し、白は維持されない。シルエットはタイトフィットに変わり、「トップ」がジャケットやクロップドトップなどファッション性の高い衣服に解釈される。副作用として髪がウェット調に変化する傾向がある(2/3)。

A03: silk top(シルク)

追加キーワード
silk top
seed 1seed 2seed 3
シルク s1シルク s2シルク s3

観察: 3/3でシルク特有の滑らかな光沢感が再現されている。表面に柔らかいハイライトが入り、布のドレープ(たわみ)も表現されている。ただし色はグレー〜シルバーに変化し、白は維持されない。さらに3/3で大柄な花柄・植物柄のプリントが付加される副作用が発生しており、無地のシルクを得るのは困難。シルエットはやや緩めのブラウス型になる傾向がある。

ラボ長コメント: silkに花柄が勝手に載ってくるの、地味に厄介。素材だけ変えたいのに柄まで変わるのはプロンプト設計上の罠だし。

A04: denim top(デニム)

追加キーワード
denim top
seed 1seed 2seed 3
デニム s1デニム s2デニム s3

観察: 3/3でデニム生地の質感(インディゴブルーの色合い、縫い目のステッチ、ボタン・金具のディテール)が明確に再現されている。seed 1はクロップドデニムジャケット、seed 2はキャミソール型デニムトップ(複数人構図)、seed 3はデニムジャケットの胴体クローズアップ。形状は「トップ」ではなくジャケットやキャミソールに解釈されやすい。色はデニムブルーに安定して変化する。副作用は少なく、被写体への影響は軽微。

A05: knit top(ニット)

追加キーワード
knit top
seed 1seed 2seed 3
ニット s1ニット s2ニット s3

観察: 3/3でニットの編み目パターン(リブ編み・畦編み)が明確に再現されている。色はベージュ〜グレーに変化し、白は維持されない。シルエットはクルーネックのプルオーバー型で安定しており、seed 1・2はゆったりめ、seed 3はやや体にフィットしている。編み目の凹凸テクスチャが視認でき、素材としての識別性が高い。副作用は少なく、被写体の表情・ポーズへの影響は軽微。

A06: mesh top(メッシュ)

追加キーワード
mesh top
seed 1seed 2seed 3
メッシュ s1メッシュ s2メッシュ s3

観察: 3/3で網目状のメッシュテクスチャが再現されている。seed 1は細かい網目で下にブラトップが透けて見える構図、seed 2・3は黒色の粗い網目メッシュで透け感が強い。色は黒系に変化する傾向が強い(2/3が黒、1/3がグレー系)。メッシュの網目パターンは均一で細かく、素材としての識別性が高い。透け感が出るため、下にインナーが自動的に追加される(ブラトップ等)。髪がウェット調に変化する副作用が見られる(2/3)。

グループA まとめ

条件質感再現シルエット変化副作用推奨度
A00: コントロール
A01: lace高(3/3で花柄・網目再現)やや体にフィット色が黒に変化(1/3)A
A02: leather高(3/3で光沢・質感再現)タイトフィットに変化色が暗色に変化、髪ウェット化B
A03: silk高(3/3で光沢・ドレープ再現)やや緩めブラウス型花柄プリント付加(3/3)、色グレー化C
A04: denim高(3/3でステッチ・色再現)ジャケット型に変化色がデニムブルーに変化A
A05: knit高(3/3で編み目再現)やや緩めプルオーバー型色がベージュ〜グレーに変化A
A06: mesh高(3/3で網目再現)やや体にフィット色が黒に変化、透け感発生B

B. 形状キーワード比較(3条件)

素材は指定せず白トップのまま、形状を変更してシルエット変化を検証する。

B01: tight-fitting white top(タイト)

プロンプト
1girl, 32yo japanese actress, wearing tight-fitting white top, standing, facing camera, upper body, simple white background, soft studio lighting
seed 1seed 2seed 3
タイト s1タイト s2タイト s3

観察: 3/3で体のラインに沿ったフィット感のある白トップスが生成されている。seed 1は半袖と長袖の2着構図で体にぴったり密着、seed 2は長袖リブニット風で体のラインが明確、seed 3も長袖で体に密着したシルエット。コントロールと比較して明確にシルエットがタイトになっており、tight-fittingの指示は有効に機能している。白色は3/3で維持されている。副作用は少ないが、背景がやや暗くなるケースがある(1/3)。

B02: loose-fitting white top(ゆったり)

プロンプト
1girl, 32yo japanese actress, wearing loose-fitting white top, standing, facing camera, upper body, simple white background, soft studio lighting
seed 1seed 2seed 3
ゆったり s1ゆったり s2ゆったり s3

観察: seed 1はボーダー柄のニットとゆったり白トップスの2着構図、seed 2はオーバーサイズの白トップスで肩が落ちたドロップショルダーのシルエットが出ている。seed 3は白トップス+背景に装飾パターンが出現。2/3でゆったりとしたシルエットが確認できるが、seed 1ではボーダー柄が付加される副作用がある。loose-fittingの指示はオーバーサイズ感やドロップショルダーとして反映される傾向がある。

B03: frilly white top(フリル)

プロンプト
1girl, 32yo japanese actress, wearing frilly white top, standing, facing camera, upper body, simple white background, soft studio lighting
seed 1seed 2seed 3
フリル s1フリル s2フリル s3

観察: 3/3で襟・袖・裾にフリル装飾が付加されている。seed 1は袖のフリルとピンタック装飾、seed 2はハイネック+袖フリル+裾ペプラムのブラウス、seed 3はフリル付き白ブラウス+背景に花柄装飾。フリルの形状はひだ・波状の布端として明確に再現されており、コントロールとのシルエット差が大きい。白色は3/3で維持されている。副作用として背景に装飾パターンが出現するケースがある(1/3)。

グループB まとめ

条件シルエット変化コントロールとの差副作用推奨度
B01: tight-fitting体密着(3/3)大(明確にタイト化)軽微(背景変化1/3)A
B02: loose-fittingオーバーサイズ化(2/3)中(ドロップショルダー)柄付加(1/3)、背景装飾(1/3)B
B03: frillyフリル装飾付加(3/3)大(襟・袖・裾にフリル)背景装飾(1/3)A

ラボ長コメント: えっと、lace・denim・knitは副作用少なくて安定、leather・meshは色が暗くなるけど質感は正確、silkは花柄が載る。素材指定って色も一緒に動くんだなっていうのが一番の収穫ですね。色を維持したいなら色名を明示する、これは覚えておくべきかなと。

全体まとめ

素材キーワード6種と形状キーワード3種を検証した結果、いずれもコントロールとの視覚的差異が確認でき、プロンプトとしての有効性が認められた。

素材キーワードではlace、denim、knitが最も安定しており、質感の再現度が高く副作用も少ない。leatherとmeshは質感再現は良好だが、色の変化(暗色化)が大きい。silkは光沢の再現は良いが花柄プリントが付加される副作用があり、無地のシルク表現には不向きである。

形状キーワードではtight-fittingとfrillyが安定しており、意図したシルエット変化が3/3で得られた。loose-fittingはオーバーサイズ化の効果はあるが安定性がやや劣る。

全条件に共通する注意点として、素材指定により色が変化しやすい(特にleather→暗色、denim→青、mesh→黒)。指定色を維持したい場合は色名を明示的に併記する必要がある。

推奨プロンプト

素材+色を明示する例
1girl, wearing white lace top, ... 1girl, wearing tight-fitting white knit top, ...
  • 質感を出したい場合: lace, denim, knit が安定。leather は光沢表現に有効だが色の制御が難しい
  • シルエットを変えたい場合: tight-fitting(タイト化)、frilly(フリル装飾)が安定
  • 色を維持したい場合: 素材名の前に色名を明示的に入れる(例: white silk top)
  • silkの無地表現: plain silk top のように plain を併記する手法が考えられるが、本実験では未検証

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