結論を先に
- 瞳の色制御は有効。blue eyes は3枚中3枚、green eyes は3枚中3枚、amber eyes は3枚中3枚で、コントロール(ミディアムブラウン)から指定色への変化が確認された
- heterochromia(オッドアイ)は色の変化は出るが左右差は不安定。3枚中0枚で明確な左右の色違いは確認されなかった。瞳色自体はグレー〜青灰色系に変化する傾向がある
- 瞳の形状制御は
japanese指定時に効果が限定的。big round eyes は3枚中1枚でやや大きく丸い目が確認されたが、narrow almond eyes・droopy eyes・cat eyes はコントロールとの明確な差が3枚中0〜1枚にとどまった japaneseを外すと形状制御が改善。被写体をactress(japaneseなし)に変更したところ、big round eyes は3枚中3枚、cat eyes は3枚中3枚で形状変化が確認された。japaneseが形状のデフォルトを固定し、形状プロンプトの効果を打ち消していた可能性がある
実験設計
| 項目 | 値 |
|---|---|
| モデル | z-image-turbo(6B、写実特化蒸留) |
| ステップ | 8 |
| サンプラー | euler |
| スケジューラー | ddim_uniform |
| CFG | 1.0 |
| サイズ | 1024x1024 |
| seed | 3つ固定(全条件共通) |
| 各条件 | 3枚(3seed) |
| 合計 | 13条件 × 3seed = 39枚(パートA: 5条件、パートB: 4条件、深掘り: 4条件) |
ベースプロンプト
瞳の変化に注目するため extreme close up of face, eye detail で顔の超クローズアップに統一。変数部分を1つずつ差し替えて比較する。
評価基準
- 色の変化: 瞳の色がプロンプト指示通りに変化しているか
- 形状の変化: 目の形・大きさがプロンプト指示通りに変化しているか
- 副作用: 瞳以外の要素(肌色、構図、表情など)に意図しない変化が発生していないか
パートA: 瞳の色
瞳の色指定がどの程度反映されるかを検証する。コントロール(指定なし)と4つの色指定を比較する。
A00: コントロール(色指定なし)
| seed 1 | seed 2 | seed 3 |
|---|---|---|
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観察: 3枚ともミディアムブラウンの瞳。seed 1は左目のクローズアップで虹彩のブラウンがはっきり見える。seed 2は左目クローズアップでやや暗めのブラウン。seed 3は両目が写った正面寄りのアングルで、両目ともブラウン。目の形は3枚とも自然な一重〜奥二重で、seed間で構図にばらつきがある。肌色は自然で統一的。
A01: blue eyes
| seed 1 | seed 2 | seed 3 |
|---|---|---|
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観察: 3枚中3枚で青〜青灰色の虹彩が確認された。seed 1は虹彩の外周が青灰色、中心付近にわずかにブラウンが残る。seed 2は虹彩全体がはっきりした青色で、コントロールとの色差が最も大きい。seed 3は虹彩の外周がブルーグレー、中心部にブラウンが混在しており部分的な変化にとどまる。構図・肌色・目の形はコントロールと同傾向。
A02: green eyes
| seed 1 | seed 2 | seed 3 |
|---|---|---|
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観察: 3枚中3枚で緑〜オリーブグリーンの虹彩が確認された。seed 1は虹彩全体が明瞭な緑色。seed 2もオリーブグリーンの虹彩で、コントロールのブラウンとは明確に異なる。seed 3は緑〜ヘーゼルグリーンの虹彩で、両目が写っておりどちらも緑系。3枚ともコントロールとの色差は目視で明確に判別可能。構図・肌色もコントロールと同傾向で副作用は確認されなかった。
A03: amber eyes
| seed 1 | seed 2 | seed 3 |
|---|---|---|
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観察: 3枚中3枚で明るい琥珀色〜ゴールデンブラウンの虹彩が確認された。seed 1は虹彩が明るいアンバーで、コントロールのミディアムブラウンより明度が高く黄味が強い。seed 2も同様に明るい琥珀色。seed 3は両目が写っており、どちらもゴールデンブラウン系でコントロールより明らかに明るい。3枚ともコントロールとの色差は目視で判別可能だが、blue eyesやgreen eyesほどの劇的な色相変化ではなく、明度・彩度の変化が主体。構図・肌色もコントロールと同傾向。
A04: heterochromia(オッドアイ)
| seed 1 | seed 2 | seed 3 |
|---|---|---|
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観察: 瞳色自体はコントロールから変化しており、seed 1は青灰色〜グレー系、seed 2はグレー〜紫がかったブラウン、seed 3はライトブラウン。ただし「左右で異なる瞳色」というheterochromiaの本来の効果は3枚中0枚で確認されなかった。seed 1・seed 3は片目のみのクローズアップで左右比較が困難。seed 2は両目が写っているが、どちらもグレー系で左右差は見られなかった。瞳色がコントロールのブラウンからグレー系に変化した点では何らかの影響が出ているが、意図した左右の色違いにはなっていない。
パートA まとめ
blue eyes, green eyes, amber eyes の3条件は、いずれも3枚中3枚(計9枚中9枚、100%)でコントロールからの色変化が確認された。japanese actress との組み合わせでも瞳の色制御は有効に機能する。特にblue eyesとgreen eyesは色相自体が大きく変化するため視覚的な差が大きい。amber eyesはコントロールのブラウンと色相が近いため差が小さいが、明度・黄味の増加は判別可能。heterochromiaは瞳色がグレー系に変化する傾向があるものの、本来の左右色違いは3枚中0枚で確認されなかった。
パートB: 瞳の形・大きさ
目の形状や大きさの指定がどの程度反映されるかを検証する。パートAとは独立に、コントロールから形状のみを変更する。
B00: コントロール(形状指定なし)
パートAのA00と同一条件。
| seed 1 | seed 2 | seed 3 |
|---|---|---|
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観察: A00と同一。3枚ともミディアムブラウンの瞳、自然な一重〜奥二重の目の形。
B01: big round eyes
| seed 1 | seed 2 | seed 3 |
|---|---|---|
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観察: seed 1は両目が写っており、コントロールと比較して瞳の露出面積がやや大きく丸みを帯びた形状が確認された。seed 2も両目が写り目が大きく開いているが、コントロールのseed 3(同じく両目)と比較すると差は軽微。seed 3は片目クローズアップでコントロールと同程度の開き。3枚中1枚(seed 1)でコントロールとの差が確認されたが、残り2枚では明確な差がなかった。瞳色はコントロールと同じブラウン系で副作用なし。
B02: narrow almond eyes
| seed 1 | seed 2 | seed 3 |
|---|---|---|
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観察: 3枚ともコントロールと比較して目の形状に明確な差異は確認されなかった。seed 1は片目クローズアップで目の開きはコントロールと同程度。seed 2も同様に片目クローズアップでコントロールとの差がない。seed 3は両目が写っているが目の細さ・切れ長さに特段の変化はない。コントロール自体がやや切れ長の形状をしているため、「narrow almond eyes」による追加的な変化は3枚中0枚で判別不能。瞳色・肌色もコントロールと同傾向。
B03: droopy eyes
| seed 1 | seed 2 | seed 3 |
|---|---|---|
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観察: 3枚ともコントロールと比較して目尻の下がり具合に明確な差異は確認されなかった。seed 1は片目クローズアップで目尻がやや下がっているようにも見えるが、コントロールのseed 1とのアングル差の範囲内。seed 2, seed 3も片目クローズアップでコントロールと同程度の形状。たれ目への変化は3枚中0枚で明確に確認されなかった。瞳色・肌色もコントロールと同傾向。
B04: cat eyes(つり目)
| seed 1 | seed 2 | seed 3 |
|---|---|---|
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観察: seed 1は片目クローズアップで、目尻がわずかに上がった切れ長の形状に見えるが、コントロールのseed 1との差は軽微でアングル差の範囲内とも解釈できる。seed 2, seed 3は片目クローズアップでコントロールと同程度の形状。つり目への変化が確認された可能性があるのは3枚中1枚(seed 1)だが、明確とは言い切れない。瞳色・肌色もコントロールと同傾向。
パートB まとめ
big round eyes, narrow almond eyes, droopy eyes, cat eyes の4条件で、明確な形状変化が確認されたのは全12枚中1〜2枚程度にとどまった。big round eyesのseed 1でやや丸く大きい目が確認され、cat eyesのseed 1でわずかに切れ長に見える変化があったが、いずれも3枚中1枚のみで再現性が低い。narrow almond eyesとdroopy eyesは3枚中0枚で変化が確認されなかった。瞳の色制御(パートA)と比較すると、形状制御の効果は大幅に弱い。コントロール自体がやや切れ長の形状をしているため、almond eyesやcat eyesは既存の特徴と重複し差が出にくかった可能性もある。
深掘り検証: japanese を外した場合の形状制御
パートBで形状制御の効果が限定的だった原因として、japanese actress が目の形状のデフォルト(一重〜奥二重の切れ長)を強く固定し、形状プロンプトの効果を打ち消している可能性がある。この仮説を検証するため、被写体を 1girl, 32yo actress(japanese なし)に変更し、パートBと同じ形状条件で再検証した。
ベースプロンプト(深掘り)
パートBとの違いは japanese の有無のみ。seed は 42, 123, 789 の3つで、パートBとは異なるseedを使用している点に注意。
D00: コントロール(形状指定なし・japaneseなし)
| seed 1 | seed 2 | seed 3 |
|---|---|---|
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観察: japanese を外しても3枚とも東アジア系の顔立ちが生成された。瞳色はミディアムブラウンで、パートBのコントロールと同傾向。目の形は一重〜奥二重の自然な形状で、japanese ありのコントロールと大きな差は見られなかった。被写体の人種的特徴は japanese の有無でほぼ変化しなかった。
D01: big round eyes(japaneseなし)
| seed 1 | seed 2 | seed 3 |
|---|---|---|
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観察: 3枚中3枚でコントロール(D00)と比較して目の丸み・開きの増加が確認された。seed 1は瞳の露出面積がコントロールより大きく、目が丸く開いている。seed 2は両目が写っており、どちらも大きく丸い目で変化が最も顕著。seed 3も片目クローズアップで瞳が丸く大きく開いている。パートBの japanese actress + big round eyes(3枚中1枚で変化)と比較して、japanese を外したことで形状制御の効果が大幅に改善された。
D02: narrow almond eyes(japaneseなし)
| seed 1 | seed 2 | seed 3 |
|---|---|---|
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観察: 3枚中2枚(seed 2, seed 3)でコントロール(D00)と比較して目の縦幅がやや狭く、切れ長寄りの形状が確認された。seed 1はコントロールとの差が軽微。パートBの japanese actress + narrow almond eyes(3枚中0枚で変化)と比較すると改善が見られるが、big round eyes やcat eyes ほど明確な差ではなかった。コントロール自体がやや切れ長の形状をしているため、narrow almond eyes による追加的な変化幅が小さい。
D03: cat eyes(japaneseなし)
| seed 1 | seed 2 | seed 3 |
|---|---|---|
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観察: 3枚中3枚でコントロール(D00)と比較して目尻の上がりと、目尻側のアイラインが強調されたキャットアイ風の形状が確認された。seed 1は目尻に黒いアイラインのはね上げが明確に出ている。seed 2も同様に目尻が上がり、アイラインが強調されている。seed 3は両目が写っており、どちらも目尻がはね上がった切れ長の形状。パートBの japanese actress + cat eyes(3枚中0〜1枚で変化)と比較して、効果は劇的に改善された。なお、cat eyes の効果はアイラインの強調(メイクアップ表現)を伴う形で現れており、目の形状そのものの変化とアイラインの付加が混在している。
深掘り検証まとめ
| 条件 | パートB(japanese あり) | 深掘り(japanese なし) |
|---|---|---|
| big round eyes | 3枚中1枚 | 3枚中3枚 |
| narrow almond eyes | 3枚中0枚 | 3枚中2枚 |
| cat eyes | 3枚中0〜1枚 | 3枚中3枚 |
japanese を外したことで、3条件すべてで形状制御の効果が改善された。特に big round eyes と cat eyes は全3枚で変化が確認され、再現性も高い。japanese が目の形状を一重〜奥二重の切れ長に固定する効果を持ち、形状プロンプトと競合していた可能性がある。ただし japanese を外しても東アジア系の顔立ちが生成される傾向は変わらなかったため、形状制御と人種的特徴のトレードオフが存在する。
まとめ
- 瞳の色制御は有効: blue eyes(3/3枚)、green eyes(3/3枚)、amber eyes(3/3枚)で指定色への変化が確認された。
japanese actressとの組み合わせでも瞳色の変更は機能する - heterochromiaは部分的: 瞳色がグレー系に変化する傾向はあるが、左右で異なる色にする本来の効果は3枚中0枚で確認されなかった
- 瞳の形状制御は
japaneseの有無で大きく異なる:japanese actressでは形状プロンプトの効果がほぼ出なかった(12枚中1〜2枚)が、actress(japaneseなし)では効果が大幅に改善された(9枚中8枚) japaneseは目の形状を固定する:japaneseが一重〜奥二重の切れ長という形状のデフォルトを強く持ち、big round eyes や cat eyes といった形状指定と競合していた可能性がある- 実用上のおすすめ: 瞳の色変更は
blue eyesgreen eyes等のシンプルな指定で十分に機能する。目の形状を変えたい場合はjapaneseを外すことで制御性が改善するが、被写体の人種的特徴への影響を考慮する必要がある
ラボ長コメント: えっと、色の制御はかなり安定してて、blue・green・amber全部3/3で効いてますね。面白かったのは形状制御のほうで、
japanese付きだと12枚中1〜2枚しか変化が出なかったのに、外したら9枚中8枚で効いてるんですよ。cat eyes のアイラインはね上げとか、big round eyes の目の開きとか、はっきり差が出てる。japaneseが形状をロックしてたってことなのかなと。色は japanese のままで問題ないけど、形を変えたいなら外す、っていう使い分けが現実的かなと思います。











































