「銀のお盆に胸を乗せている」——グラビア写真で見かけるこの構図をAI画像生成で再現できるか? 参考プロンプトを入手したので、そこから最小限の指示を抽出する実験を行った。
実験条件
| 項目 | 値 |
|---|---|
| モデル | z-image-turbo(6B、写実特化蒸留モデル) |
| ステップ数 | 8 |
| CFG | 1.0 |
| 画像サイズ | 1024×1024 |
| seed | 固定(条件間比較はseed 42-44、大規模テストはseed 42-118) |
被写体は 1girl, 32yo japanese actress で統一。各条件3枚(N=3)で検証し、大規模テストでは20枚まで拡大した。
実験1: 立ち姿で「お盆に乗せる」を直接指示する
まず最もストレートなアプローチとして、立ち姿で breasts resting on tray を指示した。
seed 42 での比較
| 条件A(最小) | 条件B(手の補助) | 条件C(構図指定) | 条件D(ライティング) |
|---|---|---|---|
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結果: 4条件×3枚 = 12枚中、0枚で「お盆に胸が乗っている」構図を再現できなかった。 お盆は常に胸の前方や上方で掲げるポーズになる。breasts resting on tray という直接的な指示は無視された。
条件Aはさらにseedを45-54まで拡大して10枚追加したが、やはり0/10で全滅。13枚試して再現率0%。
実験2: 代替アプローチを探る
立ち姿での直接指示が通らないため、別のキーワード・空間記述を試した。
seed 42 での比較
| 条件E(platter) | 条件F(テーブル) | 条件G(接触面) | 条件H(presenting) |
|---|---|---|---|
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条件Fが唯一の成功パターン。 leaning forward over table でテーブルという物理的な面を導入し、お盆をテーブル上に固定。前かがみ姿勢で重力により胸がお盆に接触する構図が成立した。
条件Fのベストショット
| seed 42 | seed 43 | seed 44 |
|---|---|---|
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3枚中2〜3枚で「お盆に胸が乗っている」構図が確認された。seed 43では胸がお盆に接触し、お盆の表面に反射が見える。
実験3: テーブルアプローチの最小化
条件Fをさらに短縮できるか検証した。
seed 42 での比較
| 条件F(元) | 条件I(短縮1) | 条件J(短縮2) |
|---|---|---|
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F、I、Jの3条件とも2〜3/3で成功。いずれも同等の再現率で、resting を省略した条件Jでも問題ない。
最小有効プロンプト: leaning forward over table, breasts on silver tray
実験4: 元の参考プロンプトは実際に機能するか?
入手した参考プロンプト2件の実際の再現性を検証した。それぞれ20枚ずつ生成。
参考プロンプト1(バニー+ファーケープ)
参考プロンプト2(バニー+ミルク)
seed 42 での比較
| 参考プロンプト1 | 参考プロンプト2 |
|---|---|
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20枚ずつの結果
| プロンプト | 枚数 | 「乗っている」再現率 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 参考1(バニー+ファーケープ) | 20枚 | 0/20(0%) | ウェイトレスポーズに変化。お盆を片手で肩の横に持つ |
| 参考2(バニー+ミルク) | 20枚 | 5-8/20(25-40%) | 胸がお盆に近接し、ミルクがお盆に流れる |
参考プロンプト1は20枚試しても一度もお盆に胸が乗らなかった。バニー耳+ファーケープの組み合わせが「プレイボーイバニーのウェイトレス」概念を強く誘発している。
一方、参考プロンプト2は milk dripping from neck, milk pooling on tray の存在により、胸とお盆の空間的関係が維持されていた。
実験5: 液体の種類は問うか?
参考プロンプト2のミルクを別の液体に置き換えた場合、同じ効果が得られるか検証した。
seed 42 での比較
| ミルク(元) | 赤ワイン | ハチミツ | 液体なし |
|---|---|---|---|
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| 液体 | お盆と胸の近接 | 副作用 |
|---|---|---|
| ミルク | 安定して近接(20枚で確認済み) | なし |
| 赤ワイン | 近接するが不安定 | ワイングラスが出現 |
| ハチミツ | 安定して近接 | なし。琥珀色の表現が独特 |
| 液体なし | 崩壊(ウェイトレスポーズに戻る) | お盆2枚出現や片手持ちに |
液体の「流れ」が構図を制御している。 liquid dripping from neck, liquid pooling on tray は胸とお盆の空間的接続を強制する。液体を除去すると、同じプロンプトでもウェイトレスポーズに崩壊する。
液体の種類による大きな差はなく、ミルク・ハチミツ・ワインいずれでも効果がある。ただしワインはグラスが副産物として出現しやすい。
まとめ
22条件・107枚の生成から得られた結論:
1. 立ち姿で「お盆に胸を乗せる」構図はほぼ不可能
breasts resting on trayの直接指示は13枚中0枚で失敗placed on,sitting on,cradling,presenting等の言い換えも全て失敗- バニー耳を追加するとウェイトレスポーズに引っ張られてさらに悪化
2. テーブル前かがみが唯一安定した手法
leaning forward over table, breasts on silver trayで9枚中6-9枚成功(67-100%)- テーブルという面がお盆の位置を固定し、前かがみ姿勢で重力により胸が接触する
restingは省略可能。breasts on silver trayで十分
3. 液体描写はお盆と胸の空間関係を維持する隠れた鍵
milk dripping from neck, milk pooling on trayを追加すると、立ち姿でも胸がお盆に近接する- 液体の種類は問わない(ミルク、ハチミツ、ワインいずれも有効)
- 液体を除去すると同じプロンプトでもウェイトレスポーズに崩壊する
- ただし「物理的に乗っている」とまでは言えず、「近接+液体で視覚的に接続」が実態
推奨プロンプト
物理的に乗せたい場合:
立ち姿で視覚的効果を出したい場合:
ラボ長コメント: 「お盆に乗せる」って物理的にはテーブルがないと無理、言われてみればそうなんだけど。立ち姿で手持ちのお盆に乗せるのは人間でも相当な体勢よね。モデルに無茶振りしてた。
ラボ長コメント: ミルクが構図を支配してたのは予想外。液体がお盆と胸を空間的に繋ぐ接着剤になってる。プロンプトの「見えない力学」って面白い。



















