結論を先に
blushとheavy blushは頬にピンク色を明確に追加する。 コントロールと比較して頬の赤みが大幅に増加し、最も視覚的変化が大きいcontour、highlight、contour highlightはコントロールとほぼ差がない。 顔の陰影や立体感に目立った変化は確認できなかったbronzerは肌全体の色味をやや暖色寄りにする が、変化は微小drapingはblushと同様に頬にピンク色を追加する。 メイクブラシや布(ドレープ)が副作用として出現する場合があるnatural flushは頬にピンク色を追加する が、blushよりもやや控えめ
チーク表現を出したい場合は blushが最もシンプルで効果的。強い赤みが欲しければheavy blushを使う。コントゥアリングやハイライトはこのモデルでは視覚的効果が確認できなかった。
【実験2追記】「ほんのりチーク」はz-image-turboでは実現できない。 (blush:0.4) / (blush:0.2) の重み付け構文も、slight blush / faint pink cheeks / subtle rosy cheeks の形容詞アプローチも、全て通常の blush と同等の強いピンクが出力された。CFG=1.0環境ではチーク表現はオン/オフの2段階しかない。
実験設計
| 項目 | 値 |
|---|---|
| モデル | z-image-turbo(6B、写実特化蒸留) |
| ステップ | 8 |
| サンプラー | euler |
| スケジューラー | ddim_uniform |
| CFG | 1.0 |
| サイズ | 1024x1024 |
| seed | 3つ固定(全条件共通) |
| 各条件 | 3枚(3seed) |
| 合計 | 9条件 = 27枚 |
ベースプロンプト
顔全体のメイク変化を観察するため close-up face portrait を採用。
A00: control
| seed 1 | seed 2 | seed 3 |
|---|---|---|
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観察: 3枚とも自然なスタジオポートレート。頬に目立った赤みはなく、肌色は均一。鼻筋のハイライトは照明由来の自然な光沢のみ。頬骨付近の陰影も照明による自然なもの。メイクはナチュラルで、チーク・コントゥアリング・ハイライトのいずれも顕著には見られない。
A01: blush
| seed 1 | seed 2 | seed 3 |
|---|---|---|
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観察: コントロールと比較して、3枚とも頬に明確なピンク色の赤みが追加されている。s2では両頬の広い範囲にわたって濃いピンク色のチークが確認できる。鼻筋付近にもわずかに赤みが広がっている。副作用として、構図が2人分割(上下に2つの顔)になっている画像がある。チーク以外の顔の立体感や陰影には大きな変化は見られない。
A02: heavy blush
| seed 1 | seed 2 | seed 3 |
|---|---|---|
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観察: blushと同様に頬に明確なピンク色が追加されている。s2ではblushと比較してピンク色の範囲がほぼ同等で、目の下から頬骨にかけて広がっている。blushとの差は微小で、「heavy」による強度の増加は限定的。こちらも2人分割の構図が発生している。
A03: contour
| seed 1 | seed 2 | seed 3 |
|---|---|---|
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観察: コントロールと比較して、頬骨の陰影やフェイスラインの立体感に目立った差がない。s2では肌のトーンがやや均一に見えるが、コントゥアリングメイク特有のシェーディング(頬骨下の影、鼻筋の細い陰影)は確認できない。チーク的な赤みも追加されていない。全体としてコントロールとの視覚的差異は極めて小さい。
A04: highlight
| seed 1 | seed 2 | seed 3 |
|---|---|---|
![]() | ![]() | ![]() |
観察: コントロールと比較して、鼻筋や頬骨上部のハイライト(光沢)に明確な差がない。s2ではわずかに肌の光沢感が増しているようにも見えるが、照明条件の範囲内の差異に留まる。メイクのハイライターを塗ったような明確な輝きの追加は確認できなかった。
A05: bronzer
| seed 1 | seed 2 | seed 3 |
|---|---|---|
![]() | ![]() | ![]() |
観察: s1では肌全体の色味がコントロールと比較してやや暖色(ゴールド〜ブロンズ)寄りにシフトしており、肌のツヤ感も若干増している。s2では背景の色味がやや暖色に変化している。ただし、ブロンザーメイク特有の頬骨やこめかみへの明確な色付けは確認しづらく、全体的な色温度の変化に近い。s1で衣服が消えて肩が露出する副作用が発生している。
A06: draping
| seed 1 | seed 2 | seed 3 |
|---|---|---|
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観察: 3枚すべてで頬にピンク色のチークが確認できる。s1とs3ではblushと同等かそれ以上に鮮やかなピンク色が頬に乗っている。ただし「draping」の本来の意味(布をかける)が反映され、s2ではメイクブラシを頬に当てている構図、s3では頭から布(ベール状のドレープ)を被っている構図が発生している。メイクとしてのドレーピング(チークを広範囲に塗るテクニック)と布のドレーピングの両方が混在している。
ラボ長コメント:
drapingでメイクブラシ出てくるの笑うんだけど。「布をかける」と「チークを広く塗る」で意味が割れるの、トークンの多義性ってやつだよね
A07: contour highlight
| seed 1 | seed 2 | seed 3 |
|---|---|---|
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観察: contour単体・highlight単体と同様に、コントロールとの視覚的差異がほとんど確認できない。s2では鼻筋の光沢がやや目立つようにも見えるが、コントロールの照明条件との差の範囲内。頬骨のシェーディングや顔の立体感の強調は見られない。2語を組み合わせても効果は限定的。
A08: natural flush
| seed 1 | seed 2 | seed 3 |
|---|---|---|
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観察: s2では頬にピンク色の赤みが確認でき、blushに近い効果が見られる。ただしblushと比較するとピンクの範囲がやや狭く、色味もやや控えめ。s1やs3では変化がより限定的で、コントロールに近い印象。「natural」が付いている分、赤みの強度にばらつきが出やすいようだ。
実験2: 「ほんのりチーク」は出せるか?
実験1ではblush系が全て強い赤みを出した。「ほんのり赤くなる程度」の控えめなチークを出す方法を探る。重み付け構文で弱める方法と、形容詞で控えめさを指定する方法を比較する。
A09: (blush:0.4)(重み付き・弱め)
| seed 1 | seed 2 | seed 3 |
|---|---|---|
![]() | ![]() | ![]() |
観察: 3枚とも頬に明確なピンク色が出ている。A01(blush)と比較して赤みの強さに差が見られない。(blush:0.4) の重み0.4ではチークの弱体化は確認できなかった。
A10: (blush:0.2)(重み付き・さらに弱め)
| seed 1 | seed 2 | seed 3 |
|---|---|---|
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観察: A09と同様に3枚とも明確なピンク色の頬。重みを0.2まで下げてもチークの弱体化は確認できない。CFG=1.0環境では重み付け構文による強度のグラデーション制御は機能しない。
A11: slight blush(形容詞で控えめ指定)
| seed 1 | seed 2 | seed 3 |
|---|---|---|
![]() | ![]() | ![]() |
観察: 3枚とも頬にピンク色が出ている。slight(わずかな)を付けてもチークの強さはA01と同程度で、弱体化していない。
A12: faint pink cheeks(色味で控えめ表現)
| seed 1 | seed 2 | seed 3 |
|---|---|---|
![]() | ![]() | ![]() |
観察: チークの強さはA01と同程度。さらにs2で2人分割構図のアーティファクトが発生。faint(かすかな)を付けても弱体化しない上、副作用リスクが増えている。
A13: subtle rosy cheeks(subtleで控えめ指定)
| seed 1 | seed 2 | seed 3 |
|---|---|---|
![]() | ![]() | ![]() |
観察: チークの強さはA01と同程度で、s2で2人分割構図のアーティファクトが発生。subtle(微妙な)も弱体化に寄与していない。
横断比較: ほんのりチーク検証
| Seed | control (A00) | blush (A01) | (blush:0.4) (A09) | (blush:0.2) (A10) | slight (A11) |
|---|---|---|---|---|---|
| s1 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
| s2 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
| s3 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
controlはチークなし、それ以外は全て同程度の強いピンク。重み付け構文でも形容詞でもチークの強度を下げることはできなかった。
実験2の結論
z-image-turboでは「ほんのりチーク」を出す方法がない。 チーク表現はオン/オフのバイナリで、強度のグラデーション制御は以下の全てが無効:
- 重み付け構文
(blush:0.4)/(blush:0.2)→ 通常blushと同等の強さ - 形容詞
slight blush→ 弱体化なし - 色味表現
faint pink cheeks→ 弱体化なし、2人分割アーティファクト発生 subtle rosy cheeks→ 弱体化なし、2人分割アーティファクト発生
CFG=1.0環境の制約として、blush系のプロンプトは「チークあり(強い)」か「チークなし」の2段階しか出力されない。
まとめ
実験1: チーク・コントゥアリング・ハイライト
| 条件 | 頬の赤み | 顔の立体感 | 副作用 |
|---|---|---|---|
| control | なし | 照明由来のみ | なし |
| blush | 強い(ピンク) | 変化なし | 2人分割構図 |
| heavy blush | 強い(ピンク) | 変化なし | 2人分割構図 |
| contour | なし | 変化なし | なし |
| highlight | なし | 変化なし | なし |
| bronzer | なし | 変化なし | 肌色が暖色寄り、衣服消失 |
| draping | 強い(ピンク) | 変化なし | 布・メイクブラシの出現 |
| contour highlight | なし | 変化なし | なし |
| natural flush | 中程度(ピンク) | 変化なし | なし |
実験2: ほんのりチーク
| 条件 | 頬の赤み | blushとの差 | 副作用 |
|---|---|---|---|
| (blush:0.4) | 強い(ピンク) | 差なし | なし |
| (blush:0.2) | 強い(ピンク) | 差なし | なし |
| slight blush | 強い(ピンク) | 差なし | なし |
| faint pink cheeks | 強い(ピンク) | 差なし | 2人分割構図 |
| subtle rosy cheeks | 強い(ピンク) | 差なし | 2人分割構図 |
総合的な知見
チーク(頬の赤み)を出す目的であれば blushが最もシンプルで効果的。heavy blushはblushとの差が小さく、トークン消費に対する追加効果は薄い。
「ほんのりチーク」はz-image-turboでは実現できない。 重み付け構文(blush:0.4)や形容詞slight、faint、subtleのいずれを使っても、チークの強さは通常のblushと同等。CFG=1.0環境ではチーク表現はオン/オフのバイナリで、強度のグラデーション制御は不可能。
コントゥアリングやハイライトはこのモデルでは効果が確認できなかった。drapingはチーク効果が得られるが、布やメイク道具の副作用リスクがある。
ラボ長コメント: えっと、「ほんのりチーク」が出せないのは地味に痛いですね。重み構文でも形容詞でもダメだったので、CFG=1.0環境ではチーク表現はオン/オフの二択だと割り切るしかないみたいです















































