【実験】チーク・コントゥアリング・ハイライトを出すプロンプト|14条件・42枚で検証

【実験】チーク・コントゥアリング・ハイライトを出すプロンプト|14条件・42枚で検証

結論を先に

  • blushheavy blushは頬にピンク色を明確に追加する。 コントロールと比較して頬の赤みが大幅に増加し、最も視覚的変化が大きい
  • contourhighlightcontour highlightはコントロールとほぼ差がない。 顔の陰影や立体感に目立った変化は確認できなかった
  • bronzerは肌全体の色味をやや暖色寄りにする が、変化は微小
  • drapingblushと同様に頬にピンク色を追加する。 メイクブラシや布(ドレープ)が副作用として出現する場合がある
  • natural flushは頬にピンク色を追加する が、blushよりもやや控えめ

チーク表現を出したい場合は blushが最もシンプルで効果的。強い赤みが欲しければheavy blushを使う。コントゥアリングやハイライトはこのモデルでは視覚的効果が確認できなかった。

【実験2追記】「ほんのりチーク」はz-image-turboでは実現できない。 (blush:0.4) / (blush:0.2) の重み付け構文も、slight blush / faint pink cheeks / subtle rosy cheeks の形容詞アプローチも、全て通常の blush と同等の強いピンクが出力された。CFG=1.0環境ではチーク表現はオン/オフの2段階しかない。

実験設計

項目
モデルz-image-turbo(6B、写実特化蒸留)
ステップ8
サンプラーeuler
スケジューラーddim_uniform
CFG1.0
サイズ1024x1024
seed3つ固定(全条件共通)
各条件3枚(3seed)
合計9条件 = 27枚

ベースプロンプト

ベースプロンプト
1girl, 32yo japanese actress, {VARIABLE}, close-up face portrait, indoor studio, soft lighting

顔全体のメイク変化を観察するため close-up face portrait を採用。

A00: control

seed 1seed 2seed 3
control s1control s2control s3

観察: 3枚とも自然なスタジオポートレート。頬に目立った赤みはなく、肌色は均一。鼻筋のハイライトは照明由来の自然な光沢のみ。頬骨付近の陰影も照明による自然なもの。メイクはナチュラルで、チーク・コントゥアリング・ハイライトのいずれも顕著には見られない。

A01: blush

追加キーワード
blush
seed 1seed 2seed 3
blush s1blush s2blush s3

観察: コントロールと比較して、3枚とも頬に明確なピンク色の赤みが追加されている。s2では両頬の広い範囲にわたって濃いピンク色のチークが確認できる。鼻筋付近にもわずかに赤みが広がっている。副作用として、構図が2人分割(上下に2つの顔)になっている画像がある。チーク以外の顔の立体感や陰影には大きな変化は見られない。

A02: heavy blush

追加キーワード
heavy blush
seed 1seed 2seed 3
heavy blush s1heavy blush s2heavy blush s3

観察: blushと同様に頬に明確なピンク色が追加されている。s2ではblushと比較してピンク色の範囲がほぼ同等で、目の下から頬骨にかけて広がっている。blushとの差は微小で、「heavy」による強度の増加は限定的。こちらも2人分割の構図が発生している。

A03: contour

追加キーワード
contour
seed 1seed 2seed 3
contour s1contour s2contour s3

観察: コントロールと比較して、頬骨の陰影やフェイスラインの立体感に目立った差がない。s2では肌のトーンがやや均一に見えるが、コントゥアリングメイク特有のシェーディング(頬骨下の影、鼻筋の細い陰影)は確認できない。チーク的な赤みも追加されていない。全体としてコントロールとの視覚的差異は極めて小さい。

A04: highlight

追加キーワード
highlight
seed 1seed 2seed 3
highlight s1highlight s2highlight s3

観察: コントロールと比較して、鼻筋や頬骨上部のハイライト(光沢)に明確な差がない。s2ではわずかに肌の光沢感が増しているようにも見えるが、照明条件の範囲内の差異に留まる。メイクのハイライターを塗ったような明確な輝きの追加は確認できなかった。

A05: bronzer

追加キーワード
bronzer
seed 1seed 2seed 3
bronzer s1bronzer s2bronzer s3

観察: s1では肌全体の色味がコントロールと比較してやや暖色(ゴールド〜ブロンズ)寄りにシフトしており、肌のツヤ感も若干増している。s2では背景の色味がやや暖色に変化している。ただし、ブロンザーメイク特有の頬骨やこめかみへの明確な色付けは確認しづらく、全体的な色温度の変化に近い。s1で衣服が消えて肩が露出する副作用が発生している。

A06: draping

追加キーワード
draping
seed 1seed 2seed 3
draping s1draping s2draping s3

観察: 3枚すべてで頬にピンク色のチークが確認できる。s1とs3ではblushと同等かそれ以上に鮮やかなピンク色が頬に乗っている。ただし「draping」の本来の意味(布をかける)が反映され、s2ではメイクブラシを頬に当てている構図、s3では頭から布(ベール状のドレープ)を被っている構図が発生している。メイクとしてのドレーピング(チークを広範囲に塗るテクニック)と布のドレーピングの両方が混在している。

ラボ長コメント: draping でメイクブラシ出てくるの笑うんだけど。「布をかける」と「チークを広く塗る」で意味が割れるの、トークンの多義性ってやつだよね

A07: contour highlight

追加キーワード
contour highlight
seed 1seed 2seed 3
contour highlight s1contour highlight s2contour highlight s3

観察: contour単体・highlight単体と同様に、コントロールとの視覚的差異がほとんど確認できない。s2では鼻筋の光沢がやや目立つようにも見えるが、コントロールの照明条件との差の範囲内。頬骨のシェーディングや顔の立体感の強調は見られない。2語を組み合わせても効果は限定的。

A08: natural flush

追加キーワード
natural flush
seed 1seed 2seed 3
natural flush s1natural flush s2natural flush s3

観察: s2では頬にピンク色の赤みが確認でき、blushに近い効果が見られる。ただしblushと比較するとピンクの範囲がやや狭く、色味もやや控えめ。s1やs3では変化がより限定的で、コントロールに近い印象。「natural」が付いている分、赤みの強度にばらつきが出やすいようだ。

実験2: 「ほんのりチーク」は出せるか?

実験1ではblush系が全て強い赤みを出した。「ほんのり赤くなる程度」の控えめなチークを出す方法を探る。重み付け構文で弱める方法と、形容詞で控えめさを指定する方法を比較する。

A09: (blush:0.4)(重み付き・弱め)

A09 プロンプト全文
1girl, 32yo japanese actress, (blush:0.4), close-up face portrait, indoor studio, soft lighting
seed 1seed 2seed 3
blush04 s1blush04 s2blush04 s3

観察: 3枚とも頬に明確なピンク色が出ている。A01(blush)と比較して赤みの強さに差が見られない。(blush:0.4) の重み0.4ではチークの弱体化は確認できなかった。

A10: (blush:0.2)(重み付き・さらに弱め)

A10 プロンプト全文
1girl, 32yo japanese actress, (blush:0.2), close-up face portrait, indoor studio, soft lighting
seed 1seed 2seed 3
blush02 s1blush02 s2blush02 s3

観察: A09と同様に3枚とも明確なピンク色の頬。重みを0.2まで下げてもチークの弱体化は確認できない。CFG=1.0環境では重み付け構文による強度のグラデーション制御は機能しない。

A11: slight blush(形容詞で控えめ指定)

A11 プロンプト全文
1girl, 32yo japanese actress, slight blush, close-up face portrait, indoor studio, soft lighting
seed 1seed 2seed 3
slight s1slight s2slight s3

観察: 3枚とも頬にピンク色が出ている。slight(わずかな)を付けてもチークの強さはA01と同程度で、弱体化していない。

A12: faint pink cheeks(色味で控えめ表現)

A12 プロンプト全文
1girl, 32yo japanese actress, faint pink cheeks, close-up face portrait, indoor studio, soft lighting
seed 1seed 2seed 3
faint pink s1faint pink s2faint pink s3

観察: チークの強さはA01と同程度。さらにs2で2人分割構図のアーティファクトが発生。faint(かすかな)を付けても弱体化しない上、副作用リスクが増えている。

A13: subtle rosy cheeks(subtleで控えめ指定)

A13 プロンプト全文
1girl, 32yo japanese actress, subtle rosy cheeks, close-up face portrait, indoor studio, soft lighting
seed 1seed 2seed 3
subtle rosy s1subtle rosy s2subtle rosy s3

観察: チークの強さはA01と同程度で、s2で2人分割構図のアーティファクトが発生。subtle(微妙な)も弱体化に寄与していない。

横断比較: ほんのりチーク検証

Seedcontrol (A00)blush (A01)(blush:0.4) (A09)(blush:0.2) (A10)slight (A11)
s1コントロールblush(blush:0.4)(blush:0.2)slight blush
s2コントロールblush(blush:0.4)(blush:0.2)slight blush
s3コントロールblush(blush:0.4)(blush:0.2)slight blush

controlはチークなし、それ以外は全て同程度の強いピンク。重み付け構文でも形容詞でもチークの強度を下げることはできなかった。

実験2の結論

z-image-turboでは「ほんのりチーク」を出す方法がない。 チーク表現はオン/オフのバイナリで、強度のグラデーション制御は以下の全てが無効:

  • 重み付け構文 (blush:0.4) / (blush:0.2) → 通常blushと同等の強さ
  • 形容詞 slight blush → 弱体化なし
  • 色味表現 faint pink cheeks → 弱体化なし、2人分割アーティファクト発生
  • subtle rosy cheeks → 弱体化なし、2人分割アーティファクト発生

CFG=1.0環境の制約として、blush系のプロンプトは「チークあり(強い)」か「チークなし」の2段階しか出力されない。

まとめ

実験1: チーク・コントゥアリング・ハイライト

条件頬の赤み顔の立体感副作用
controlなし照明由来のみなし
blush強い(ピンク)変化なし2人分割構図
heavy blush強い(ピンク)変化なし2人分割構図
contourなし変化なしなし
highlightなし変化なしなし
bronzerなし変化なし肌色が暖色寄り、衣服消失
draping強い(ピンク)変化なし布・メイクブラシの出現
contour highlightなし変化なしなし
natural flush中程度(ピンク)変化なしなし

実験2: ほんのりチーク

条件頬の赤みblushとの差副作用
(blush:0.4)強い(ピンク)差なしなし
(blush:0.2)強い(ピンク)差なしなし
slight blush強い(ピンク)差なしなし
faint pink cheeks強い(ピンク)差なし2人分割構図
subtle rosy cheeks強い(ピンク)差なし2人分割構図

総合的な知見

チーク(頬の赤み)を出す目的であれば blushが最もシンプルで効果的heavy blushblushとの差が小さく、トークン消費に対する追加効果は薄い。

「ほんのりチーク」はz-image-turboでは実現できない。 重み付け構文(blush:0.4)や形容詞slightfaintsubtleのいずれを使っても、チークの強さは通常のblushと同等。CFG=1.0環境ではチーク表現はオン/オフのバイナリで、強度のグラデーション制御は不可能。

コントゥアリングやハイライトはこのモデルでは効果が確認できなかった。drapingはチーク効果が得られるが、布やメイク道具の副作用リスクがある。

ラボ長コメント: えっと、「ほんのりチーク」が出せないのは地味に痛いですね。重み構文でも形容詞でもダメだったので、CFG=1.0環境ではチーク表現はオン/オフの二択だと割り切るしかないみたいです

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