結論を先に
- 全身構図ではアンクレットはほぼ描写されない。 実験1の15枚中、足首に明確なアンクレットが確認できたのはごく一部
- クローズアップ・脚フォーカス構図にすると劇的に改善する。 実験2では9枚中7枚で足首にアンクレットが描写された
- 特に
gold anklet+from below, legs focusの組み合わせが最も安定。 3枚中3枚で金色のアンクレットが明確に確認できた ankle chainは足首ではなくウエスト〜腰回りにチェーンが出力される傾向がある。 “chain"の意味が拡大解釈されている可能性があるsitting, feet visibleは足首の描写自体は出るが、衣装が変化しやすい。 ビキニ指定が無視されワンピースやスカートになる場合がある
ラボ長コメント: クローズアップにしたら出るの、やっぱ描くスペースの問題だったんだよね。全身構図だと足首が小さすぎて省略されてただけっぽいし。ローアングル+脚フォーカスの3/3全勝はかなり使える知見でしょ。
実験設計
| 項目 | 値 |
|---|---|
| モデル | z-image-turbo(6B、写実特化蒸留) |
| ステップ | 8 |
| サンプラー | euler |
| スケジューラー | ddim_uniform |
| CFG | 1.0 |
| サイズ | 1024x1024 |
| seed | 42, 123, 789(全条件共通) |
| 各条件 | 3枚(3seed) |
| 合計 | 8条件 × 3seed = 24枚 |
ベースプロンプト
{VARIABLE} 部分を条件ごとに差し替える。コントロール(条件A)はアンクレット関連のキーワードなし。
条件一覧
| 条件 | VARIABLE | 狙い |
|---|---|---|
| A | (なし) | コントロール。アンクレット指定なし |
| B | anklet | 最もシンプルな指定 |
| C | ankle bracelet | 別名での指定 |
| D | gold anklet | 素材指定を追加 |
| E | ankle chain | チェーンタイプの指定 |
| F | anklet + close-up of feet and ankles | クローズアップで視認性改善 |
| G | gold anklet + from below, legs focus | ローアングル + 脚フォーカス |
| H | anklet + barefoot, sitting, feet visible | 座りポーズで足首を見せる |
評価基準
- アンクレットの有無: 足首にアクセサリーが描写されているか
- 位置の正確性: 足首に正しく配置されているか
- 副作用: ビキニのデザイン、構図、背景など他の要素への影響
条件A: コントロール(アンクレット指定なし)
| seed 42 | seed 123 | seed 789 |
|---|---|---|
![]() | ![]() | ![]() |
観察: 3枚とも足首にアクセサリーは一切ない。素足にビーチの砂。ビキニはseed42が青白ボーダー、seed123が紺の無地、seed789が水色ボーダー。背景は岩場〜ビーチリゾートまで多様。いずれも全身が写っており、足首まで確認可能。
条件B: anklet
| seed 42 | seed 123 | seed 789 |
|---|---|---|
![]() | ![]() | ![]() |
観察: seed42は足元が砂に埋まっており足首が見えにくいが、アンクレットらしいものは確認できない。seed123も足首にアクセサリーは見えない。seed789も同様に確認できない。3枚中0枚で明確なアンクレットの描写が確認された。ビキニのデザインや構図はコントロールと大きな差はない。
条件C: ankle bracelet
| seed 42 | seed 123 | seed 789 |
|---|---|---|
![]() | ![]() | ![]() |
観察: seed42は足首にアクセサリーは確認できない。seed123も同様。seed789は足首付近にわずかに何かが見えるが、明確なブレスレットとは言いがたい。3枚中0〜1枚でごくわずかな描写が確認された程度。コントロールとの構図・ビキニの差はほぼない。
条件D: gold anklet
| seed 42 | seed 123 | seed 789 |
|---|---|---|
![]() | ![]() | ![]() |
観察: seed42は足首にわずかにアクセサリーらしきものが見えるが、金色かどうかは判別困難。seed123とseed789は足首にアクセサリーが確認できない。素材指定(gold)を追加しても再現性は改善されなかった。3枚中0〜1枚で不明瞭な描写。
条件E: ankle chain
| seed 42 | seed 123 | seed 789 |
|---|---|---|
![]() | ![]() | ![]() |
観察: 他の条件と異なる傾向が出た。seed42ではウエスト〜腰回りに細いチェーンが描写されている。足首ではなくボディチェーン(ウエストチェーン)として解釈された。seed123でも太もも〜腰付近にチェーンらしきものが確認できる。seed789は足元付近に不明瞭な描写がある。3枚中2枚で「チェーン」は出力されたが、いずれも足首ではなく腰回りに配置された。
ラボ長コメント:
ankle chainでボディチェーンになっちゃうの、“chain” のほうが強く効いてるってことだよね。ankle が負けてるの面白いかも。
実験2: フレーミングで視認性は改善するか
実験1では全身構図で4条件12枚を検証したが、足首に明確なアンクレットが描写されたケースはほぼなかった。ここでは「アンクレットが出ないのは構図の問題か、意味理解の問題か」を切り分けるため、フレーミングを変えた3条件を追加する。
条件F: anklet + close-up of feet and ankles
| seed 42 | seed 123 | seed 789 |
|---|---|---|
![]() | ![]() | ![]() |
観察: seed42は足首のクローズアップで、左足首に金色の細いアンクレットが明確に確認できる。seed123も足首のクローズアップで、左足首に銀色〜淡い色の細いアンクレットが見える。seed789は膝下のクローズアップだが、足首にアンクレットは確認できない。3枚中2枚で足首にアンクレットが描写された。構図は全身ではなく足元のクローズアップになっている。
条件G: gold anklet + from below, legs focus
| seed 42 | seed 123 | seed 789 |
|---|---|---|
![]() | ![]() | ![]() |
観察: seed42は脚のローアングルで、左足首に細い金色のアンクレットが確認できる。seed123も同様に左足首に金色のチェーンアンクレットが明確に見える。seed789は最も明瞭で、左足首にチャーム付きの金色アンクレットがはっきり描写されている。3枚中3枚すべてで金色のアンクレットが足首に確認できた。ビキニは黒系が多く、脚〜足元にフォーカスした構図になっている。
条件H: anklet + sitting, feet visible
| seed 42 | seed 123 | seed 789 |
|---|---|---|
![]() | ![]() | ![]() |
観察: seed42はビーチに座った構図で、足首に金色のアンクレットが確認できる。ただし衣装がビキニではなく紺のチェック柄ワンピースに変化している(bikini 未指定のため)。seed123は座った全身構図だが、足首が小さく描写されており、アンクレットの有無は不明瞭。紺の柄物ワンピースを着ている。seed789は座った構図で、左足首に細いアンクレットがわずかに見える。紺の柄物ワンピースを着ている。3枚中2枚でアンクレットが確認できた。3枚とも衣装が bikini ではなくワンピース系に変化しており、barefoot, sitting, feet visible がカジュアルな衣装を誘発した可能性がある。
同シード横並び比較
実験1: 全身構図(seed 42)
seed 42(A〜D)
| A (コントロール) | B (anklet) | C (ankle bracelet) | D (gold anklet) |
|---|---|---|---|
![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
seed 42(E)
| E (ankle chain) |
|---|
![]() |
seed 42の比較では、A〜Dはビキニの色・デザインや構図に大きな差はない。Eのみビキニの色が水色の無地に変化し、腰回りにチェーンが出現している。
実験1: 全身構図(seed 789)
seed 789(A〜D)
| A (コントロール) | B (anklet) | C (ankle bracelet) | D (gold anklet) |
|---|---|---|---|
![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
seed 789(E)
| E (ankle chain) |
|---|
![]() |
seed 789でも傾向は同じ。A〜Dのビキニは青系ボーダーまたは紺で似た構図だが、Eのみ紺の無地ビキニに変化している。
実験2: フレーミング変更(seed 42)
| F (close-up) | G (from below) | H (sitting) |
|---|---|---|
![]() | ![]() | ![]() |
seed 42では、F・G・Hのいずれも足首付近にアンクレットが確認できる。全身構図のB(同じseed42、同じ anklet 指定)ではアンクレットが見えなかったことと対照的。
実験2: フレーミング変更(seed 789)
| F (close-up) | G (from below) | H (sitting) |
|---|---|---|
![]() | ![]() | ![]() |
seed 789では、Fはアンクレットが確認できなかったが、G・Hでは描写がある。Gは金色のチャーム付きアンクレットが最も明瞭。
まとめ
実験1: 全身構図
| 条件 | アンクレット描写 | 位置の正確性 | 副作用 |
|---|---|---|---|
| A (コントロール) | なし | - | - |
| B (anklet) | 3枚中0枚 | - | なし |
| C (ankle bracelet) | 3枚中0〜1枚(不明瞭) | 不明 | なし |
| D (gold anklet) | 3枚中0〜1枚(不明瞭) | 不明 | なし |
| E (ankle chain) | 3枚中2枚(チェーン描写あり) | 足首ではなく腰回り | ビキニの色が変化 |
実験2: フレーミング変更
| 条件 | アンクレット描写 | 位置の正確性 | 副作用 |
|---|---|---|---|
| F (close-up) | 3枚中2枚 | 足首に正しく配置 | 構図が足元限定になる |
| G (from below) | 3枚中3枚 | 足首に正しく配置 | なし |
| H (sitting) | 3枚中2枚 | 足首に正しく配置 | 衣装がワンピースに変化 |
総合考察
全身構図ではアンクレットはほぼ描写されない(実験1: 12枚中0〜2枚が不明瞭な描写のみ)。一方、フレーミングを変更するとアンクレットの描写率は劇的に改善する(実験2: 9枚中7枚で明確な描写)。
この結果から、アンクレットが出力されない原因は「モデルがアンクレットの概念を理解していない」のではなく、全身構図では足首が小さすぎて描写が省略される空間的な問題であると考えられる。
実用的には以下の使い分けが有効:
- アンクレットを確実に出したい場合:
gold anklet+from below, legs focusが最も安定(3/3成功) - 足元のクローズアップが許容できる場合:
close-up of feet and anklesも有効(2/3成功) - 座りポーズの場合:
sitting, feet visibleでアンクレットは出るが、衣装の指定が崩れやすい点に注意
ankle chain は構図を変えても検証していないが、全身構図でボディチェーンになった傾向を踏まえると、他のフレーミングでも意図しない配置になる可能性がある。
ラボ長コメント: えっと、結論としてはアンクレットが出ないのは語彙の問題じゃなくて描画スペースの問題ですね。フレーミング変えたら9枚中7枚で出てるわけだし。
gold anklet+from below, legs focusが全勝なのは実用的にかなり有用かなと。全身構図でもアンクレット出す方法は気になるけど、それはまた別の検証で。

























